ICFの評価点とその内容の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ICFの「身体構造」の評価点では、第一評価点で「変化の程度や重症度」、第二評価点で「変化の性質や種類」、第三評価点で「変化の部位」を評価します。したがって、「身体構造の第二評価点」が「各身体部位における変化の種類」であるという組み合わせは正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. 活動と参加の能力評価点は、個人が標準的な環境下で活動や参加をどれだけ実行できるかを示すものです。環境要因が促進または阻害する度合いは、環境因子を評価する際の側面です。正しくは:活動と参加の能力評価点:個人が標準的な環境下で課題や行為を遂行できるかどうかの程度選びやすい理由:ICFでは活動と参加が環境に影響されるため、この組み合わせが正しそうに思えるかもしれません。混同注意:「能力」と「遂行状況」の区別、および「環境因子」の評価点と混同しやすいです。
- 2. 環境因子の第一評価点は、個人の生活機能に対する環境因子のプラスまたはマイナスの影響度を評価するものであり、個人の遂行能力自体を評価するものではありません。個人の遂行能力は「活動と参加」の領域で評価されます。正しくは:環境因子の第一評価点:生活機能への促進あるいは阻害の程度選びやすい理由:環境因子が個人の遂行能力に影響を与えるため、関連が深いと錯覚する可能性があります。混同注意:環境因子が能力に与える影響と、能力自体の評価を混同しやすいです。
- 3. 身体構造の第一評価点は、身体構造における変化の程度や重症度を評価するものです。機能障害の程度は心身機能の評価点で扱われます。正しくは:身体構造の第一評価点:身体構造の変化の程度や重症度選びやすい理由:身体構造と機能は密接に関連しており、機能障害という言葉に引きつけられやすいです。混同注意:「身体構造」の変化の程度と「心身機能」の障害の程度を混同しやすいです。
- 4. 正解。ICFの身体構造の評価点において、第二評価点(分類項目名の2桁目)は、該当する身体構造の変化の性質や種類(例:欠損、欠如、追加、異常など)を示すために用いられます。これはICFの公式な評価ガイドラインに沿っています。正しくは:この選択肢は正しいです。
- 5. 心身機能の第一評価点は、心身機能の障害の程度(例:軽度、中等度、重度など)を評価するものです。構造障害の程度や範囲は「身体構造」の評価点で扱われます。正しくは:心身機能の第一評価点:機能障害の程度や重症度選びやすい理由:「機能」と「構造」という言葉が近いため、混同しやすいです。混同注意:「心身機能」の評価点と「身体構造」の評価点を混同しやすいです。
国試ポイント
ICFの各構成要素(心身機能、身体構造、活動と参加、環境因子、個人因子)の定義と、それぞれの評価点の具体的な内容(第一評価点、第二評価点、第三評価点が何を意味するか)を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、類似する用語や概念の混同を誘う選択肢が多く用意されます。
混同注意
ICFの各構成要素(心身機能、身体構造、活動と参加、環境因子)の定義、特に「能力」と「遂行状況」の区別。また、各評価点(第一評価点、第二評価点、第三評価点)が何を示しているかの細部が混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、ICFの「活動と参加」における『能力』と『遂行状況』の違い、および「環境因子」の評価点が問われる可能性が高いです。また、各分類項目コードの具体的な例と評価点の適用方法についても注意が必要です。
関連知識
ICFの分類コードの構造(例:bxxx.x、sxxx.x、dxxx.x、exxx.x)と、各評価点(コードの小数点以下の桁)がどのような情報を表現しているか。WHOのICFガイドラインの読解。