健常成人において脊椎に対する脊髄最下端の位置はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
健康な成人において、脊髄の末端は円錐状になっており、これを脊髄円錐と呼びます。脊髄円錐は通常、第1腰椎の下縁から第2腰椎の上縁の高さに位置します。これは脊髄と脊柱の成長速度の違いに起因し、脊髄の成長が脊柱に比べて遅いためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 第10胸椎は脊髄の大部分がまだ存在している高さであり、脊髄の末端としては高すぎます。正しくは:正しくは第1腰椎から第2腰椎です。選びやすい理由:脊椎の高さの知識が曖昧な場合、胸椎と腰椎の区別がつきにくい可能性があります。混同注意:胸椎と腰椎の一般的な解剖学的位置。
- 2. 第11胸椎から第12胸椎も、脊髄の末端としては高すぎます。この辺りは胸腰移行部であり、まだ脊髄本体が占める領域です。正しくは:正しくは第1腰椎から第2腰椎です。選びやすい理由:胸腰移行部という言葉から、脊髄の終わりが近いと誤解する可能性があります。混同注意:胸腰移行部の解剖学的な位置と脊髄の末端の混同。
- 3. 正解。健康な成人において、脊髄の末端である脊髄円錐は通常、第1腰椎の下縁から第2腰椎の上縁に位置します。選びやすい理由:脊髄の成長が脊柱の成長に比べて遅れるという発生学的な知識と一致します。混同注意:新生児や乳児の脊髄円錐の位置との混同。
- 4. 成人の脊髄の下端(脊髄円錐)は第1〜第2腰椎の高さにあります。第3〜第4腰椎は馬尾の高さです。正しくは:成人の場合は第1腰椎から第2腰椎です。第2腰椎から第3腰椎は新生児の脊髄円錐の位置に近いです。選びやすい理由:新生児の脊髄円錐の位置と混同しやすいです。また、腰椎穿刺の一般的な部位(第3-4腰椎間)に近いため、その知識と混同する可能性もあります。混同注意:新生児の脊髄円錐の位置や、腰椎穿刺の安全な部位(馬尾神経が存在する領域)との混同。
- 5. 成人の脊髄の下端(脊髄円錐)は第1〜第2腰椎の高さにあります。第5腰椎〜第1仙椎は馬尾の高さです。正しくは:正しくは第1腰椎から第2腰椎です。選びやすい理由:腰椎穿刺の一般的な部位と近いため、脊髄の末端と誤解する可能性があります。混同注意:馬尾神経の走行部位や腰椎穿刺の部位との混同。
国試ポイント
脊髄の末端である脊髄円錐の成人における正常な位置を覚える。
混同注意
脊髄円錐の位置は年齢によって異なり、新生児ではもう少し低い位置(第2-3腰椎)にあるため、成人と新生児の違いを混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
「健康な成人」という条件に注目し、脊髄末端の位置が脊髄円錐であることを理解した上で、その正常な解剖学的範囲(第1腰椎から第2腰椎)を判断する。
関連知識
脊髄円錐より下位には、馬尾神経(脊髄神経の根の束)が走行しており、このスペースは腰椎穿刺の安全な穿刺部位となります。腰椎穿刺は通常、第3-4腰椎間または第4-5腰椎間で行われます。