大転子に付着する筋はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4・5番のうち2つ(いずれの組合せも正解)
解説
【公式の取扱い】2つを選ぶ形式で、公式の正答表では「3と4」・「3と5」・「4と5」のいずれの組合せも正解とされています。 大転子に停止する筋は、中殿筋、小殿筋、梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋です。選択肢の中では、中殿筋、梨状筋、内閉鎖筋が大転子に停止します。腸骨筋は小転子、大殿筋は殿筋粗面と腸脛靭帯に停止します。
選択肢ごとの解説
- 1. 腸骨筋は小転子に停止します。正しくは:腸骨筋は小転子に停止します。選びやすい理由:股関節周囲の深層筋であるため、位置的に大転子に近いと誤解しやすいかもしれません。混同注意:大腰筋と腸骨筋を合わせて大腰筋として、小転子停止と覚えているが、個別の停止部位を混同しやすいです。
- 2. 大殿筋の停止は、大腿骨の殿筋粗面と腸脛靭帯です。大転子には直接停止しません。正しくは:大殿筋は殿筋粗面と腸脛靭帯に停止します。選びやすい理由:大殿筋は大転子のすぐ近くを走行し、股関節の重要な筋肉であるため、大転子に停止すると誤解しやすいです。混同注意:中殿筋や小殿筋が大転子に停止することと混同しやすいです。
- 3. 正解。中殿筋は、大転子の外側面に停止します。
- 4. 正解。梨状筋は、仙骨前面から起こり、大坐骨孔を通過して大転子の上縁に停止します。
- 5. 正解。内閉鎖筋は、閉鎖膜の内側と恥骨・坐骨から起こり、大転子窩に停止します。
国試ポイント
骨のランドマーク(この場合は大転子)に付着する筋群を問う問題は頻出です。特に股関節周囲筋は、起始・停止、作用、神経支配をセットで問われることが多いです。ひっかけとして、隣接する骨や別の転子に付着する筋を混ぜてくるパターンが見られます。
混同注意
大転子と小転子への付着筋、大腿骨粗線(殿筋粗面含む)への付着筋。特に腸骨筋(小転子)と殿筋(大転子)は位置が近いため混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、主要な骨性ランドマーク(例:小転子、内側上顆、外側上顆、烏口突起、肩峰、内果、外果など)に付着する代表的な筋肉の起始・停止・作用を正確に把握しているかを確認するとよいでしょう。
関連知識
大転子に付着する主要な筋群として、中殿筋・小殿筋(股関節の外転・内旋)、梨状筋(股関節の外旋・外転)、上双子筋・下双子筋、内閉鎖筋・外閉鎖筋(股関節の外旋)があります。これらの筋は、股関節の安定性や運動に深く関与しています。