介護保険制度について誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
介護保険制度は、20歳以上の全国民が加入するわけではありません。被保険者は、第1号被保険者(65歳以上の者)と第2号被保険者(40歳以上65歳未満の医療保険加入者)に分けられます。したがって、「20歳以上の全国民が加入する」という記述は誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. 介護保険制度は、施設介護だけでなく在宅介護サービスの利用を可能にし、地域社会での自立した生活を支えることを重要な柱としています。選びやすい理由:在宅介護の推進は制度の主要な目的の一つであるため、正しい記述に見えます。混同注意:制度の目的や基本理念に関する知識と混同しやすいです。
- 2. 介護保険法には、被保険者自身の健康保持増進の努力義務が明記されており、自立支援の理念に基づいています。選びやすい理由:自己努力が強調されるため、現代社会の一般的な認識と合致し、正しい記述と判断しやすいです。混同注意:国民の義務や自助努力の考え方と混同しやすいです。
- 3. 正解。介護保険制度の第1号被保険者は65歳以上、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者です。20歳以上すべてではありません。正しくは:日本に住む40歳以上のすべての人が加入します(ただし20歳以上と記述されている点が誤り)。より厳密には、「40歳以上の国民」が加入対象であり、65歳以上を第1号被保険者、40歳以上65歳未満を第2号被保険者とします。20歳以上では誤りです。選びやすい理由:国民皆保険制度の一部と誤解しやすい。また、年金制度などの他の社会保障制度と混同しやすい点があります。混同注意:国民年金(20歳以上)や医療保険制度(原則すべての国民)の加入要件と混同しやすいです。
- 4. 介護保険制度の基本理念には、利用者本位の原則があり、自己決定権の尊重は重要な要素です。ケアプラン作成においても本人の意向が重視されます。選びやすい理由:福祉サービスの基本的な考え方として広く受け入れられているため、正しい記述として選びやすいです。混同注意:利用者本位や自立支援の理念と混同しやすいです。
- 5. ノーマライゼーションの理念は、障害の有無にかかわらず、全ての人が可能な限り通常の生活を送れる社会を目指すものであり、介護保険制度もその実現に貢献することを目指しています。選びやすい理由:介護保険制度が目指す社会の姿として適切であるため、正しい記述と判断しやすいです。混同注意:自立支援や地域包括ケアシステムと混同しやすいです。
国試ポイント
介護保険制度の基本的な目的、理念、および被保険者資格について正確に理解しているかを問う問題です。特に、他の社会保障制度(年金、医療保険など)の加入資格との違いを把握しているかが重要になります。
混同注意
国民年金制度の加入年齢(20歳以上)や、医療保険制度の原則的な加入者(すべての国民)と介護保険制度の被保険者資格を混同しやすいです。また、制度の目的(在宅介護推進、自己決定尊重、ノーマライゼーション)が正しい記述であるため、間違った記述(被保険者資格)を見分けにくい構造になっています。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合は、介護保険制度の被保険者資格(特に年齢要件)と、他の社会保障制度(国民年金、医療保険)の被保険者資格との違いを確実に区別できるかを確認する。また、制度の理念や目的も重要論点として問われる可能性があるため、併せて理解しているかを問われるでしょう。
関連知識
介護保険法の目的と基本理念(自立支援、利用者本位、社会保険方式)。被保険者の定義(第1号・第2号被保険者の年齢、要件)。保険給付の種類と内容。地域包括ケアシステム。