外側腋窩隙を構成する筋はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
外側腋窩隙(四辺形隙とも呼ばれる)は、上腕三頭筋長頭、上腕骨、小円筋、そして大円筋によって囲まれる解剖学的な空間です。この隙を通過するのは腋窩神経と後上腕回旋動脈です。大円筋はこの隙の下縁を構成します。
選択肢ごとの解説
- 1. 棘上筋は棘下筋、小円筋、肩甲下筋とともに回旋筋腱板を構成しますが、外側腋窩隙の境界には直接関与しません。正しくは:外側腋窩隙は上腕三頭筋長頭、上腕骨、大円筋、小円筋によって囲まれます。棘上筋はこれらの構成要素ではありません。選びやすい理由:肩甲帯周囲の主要な筋肉であるため、関連があるように感じられるかもしれませんが、外側腋窩隙の直接的な構成筋ではありません。混同注意:回旋筋腱板を構成する他の筋(棘下筋、小円筋、肩甲下筋)や、腋窩神経や後上腕回旋動脈が通過する部位と混同しやすいかもしれません。
- 2. 棘下筋も棘上筋と同様に回旋筋腱板の一部であり、肩甲骨の後面に位置しますが、外側腋窩隙の境界筋としては適切ではありません。正しくは:棘下筋は外側腋窩隙の構成筋ではなく、小円筋がこの隙の上縁を形成します。選びやすい理由:棘上筋と同様に肩関節の重要な筋であり、小円筋と近い位置にあるため混同しやすいかもしれません。混同注意:小円筋が外側腋窩隙の上縁を構成することから、同じ回旋筋腱板の筋である棘下筋も関連するように思えるかもしれませんが、役割が異なります。
- 3. 広背筋は背部を広く覆う大きな筋肉であり、上腕骨に付着しますが、外側腋窩隙の直接的な境界筋ではありません。腋窩の下方、内側壁の一部を形成することはありますが、外側隙の構成要素ではありません。正しくは:広背筋は主に体幹と上肢をつなぐ役割を持ち、外側腋窩隙の境界とは異なる位置関係にあります。選びやすい理由:広背筋も腋窩領域に関連する大きな筋肉であり、上腕骨に停止するため、解剖学的に近い位置にあると感じるかもしれません。混同注意:広背筋が腋窩の下部境界の一部を形成することから、外側腋窩隙の構成筋と誤解されやすいかもしれません。しかし、外側腋窩隙はより深層の筋肉と骨によって形成されます。
- 4. 正解。大円筋は、外側腋窩隙の下縁を形成する重要な筋肉です。この隙は、上腕三頭筋長頭、上腕骨、小円筋、そして大円筋によって囲まれます。選びやすい理由:回旋筋腱板の筋と混同しやすいものの、大円筋は回旋筋腱板には含まれませんが、肩甲骨から上腕骨に停止し、肩関節の運動に関与します。混同注意:小円筋とは機能的にも解剖学的にも近いため混同しやすいですが、両者ともに外側腋窩隙の構成要素です。
- 5. 肩甲下筋は回旋筋腱板の一つで、肩甲骨の前面(肋骨側)に位置し、上腕骨の小結節に付着します。この筋肉は外側腋窩隙の境界とは直接関係ありません。正しくは:肩甲下筋は外側腋窩隙を構成する筋肉ではありません。この隙はより後方かつ外側の構造によって囲まれます。選びやすい理由:回旋筋腱板の他の筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋)と同様に、肩関節の深部に位置するため、関連があるように思われるかもしれません。混同注意:外側腋窩隙と内側腋窩隙の構成筋を混同したり、回旋筋腱板の各筋の解剖学的関係が不明瞭な場合に選びやすいです。
国試ポイント
外側腋窩隙(四辺形隙)の解剖学的構成要素と、その隙を通過する神経・血管を問う問題は頻出です。特に構成筋の正確な理解が求められます。
混同注意
内側腋窩隙(三角形隙)や三角筋と混同しやすい。また、回旋筋腱板を構成する筋(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)とその周辺の筋肉の区別が曖昧な場合、誤答につながりやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、内側腋窩隙の構成筋や通過神経・血管、またはこれらの隙を通過する構造が損傷した場合の症状(例:腋窩神経麻痺)を問われる可能性があります。また、これらの筋肉の神経支配や作用も関連知識として確認すべきです。
関連知識
内側腋窩隙(三角形隙)は、上腕三頭筋長頭、大円筋、小円筋によって囲まれ、上腕深動脈が通過します。これらの隙の構成要素と通過物をセットで覚えることが重要です。