Parkinson病で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
パーキンソン病の四大症状の一つに安静時振戦があります。これは安静時に生じ、動作時に軽減または消失する特徴的な振戦です。他の選択肢はパーキンソン病の典型的な症状や経過とは異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. パーキンソン病は主に運動症状を呈する疾患であり、感覚障害は典型的には主要症状ではありません。非特異的な痛みやしびれを訴えることはありますが、これは直接的な病態による感覚神経障害とは異なります。正しくは:パーキンソン病は主に運動症状を呈し、感覚障害は典型的には主要症状ではない。選びやすい理由:他の神経疾患、特に末梢神経障害や脊髄疾患では感覚障害が主要な症状となるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:多発性硬化症や脳血管障害など、感覚障害を呈する他の神経疾患と混同されやすい。
- 2. 正解。安静時振戦はパーキンソン病の四大症状(安静時振戦、筋強剛、無動/寡動、姿勢反射障害)の一つであり、特に発症初期から多く見られる代表的な症状です。
- 3. パーキンソン病は錐体外路系の疾患であり、深部腱反射は一般的に正常か、場合によっては軽度減弱します。深部腱反射の亢進は、主に錐体路障害でみられる所見です。正しくは:深部腱反射は正常範囲内か、場合によっては軽度減弱する。選びやすい理由:筋強剛があるため、反射も亢進するのではないかという誤解や、錐体路障害による痙縮と混同しやすいです。混同注意:痙性麻痺を伴う錐体路障害(例:脳卒中片麻痺、脊髄損傷)と混同されやすい。
- 4. パーキンソン病では、特にL-DOPA療法を開始すると、薬の効果時間に伴って症状の変動(on-off現象やwearing-off現象)が生じることがよくあります。これは日内変動の一種です。正しくは:症状はL-DOPA療法の効果時間に伴って日内変動を示すことがある。選びやすい理由:症状が常に一定であるかのような印象を受けやすいですが、薬物療法により変動が生じることを考慮する必要があります。混同注意:例えば、うつ病などの精神症状の日内変動や、他の特定の疾患で見られる日内変動と混同されやすい。
- 5. パーキンソン病は、通常、体の片側(多くは上肢)から発症し、徐々に進行して両側性に症状が現れるのが典型的です。初期から左右対称に出現することは稀です。正しくは:発症初期には症状は通常、体の片側から出現する。選びやすい理由:疾患が全身に影響を及ぼすため、最初から左右対称に症状が出ると思うかもしれないです。混同注意:認知症など、全身性疾患で初期から左右差があまり目立たない病態と混同されやすい。
国試ポイント
パーキンソン病の診断基準となる主要な運動症状や疾患の進行様式に関する基本的な知識を問う問題です。典型的な症状、非典型的な症状、治療による変動などを区別できるかがポイントとなります。
混同注意
本態性振戦(動作時振戦が主)、錐体路障害(深部腱反射亢進、痙性)、多系統萎縮症(小脳症状や自律神経症状が顕著)など、他の振戦を伴う疾患や神経変性疾患と混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
パーキンソン病の患者を評価する際、安静時振戦の有無、筋強剛(鉛管現象、歯車現象)、無動・寡動(小字症、仮面様顔貌、すくみ足)、姿勢反射障害(突進現象)といった四大症状を確実に確認することが重要です。また、治療薬による日内変動の有無やそのパターンも把握する必要があります。
関連知識
パーキンソン病の四大症状(安静時振戦、筋強剛、無動/寡動、姿勢反射障害)、非運動症状(嗅覚障害、便秘、睡眠障害、うつなど)、L-DOPA療法の合併症(ウェアリングオフ現象、オンオフ現象、ジスキネジア)、Hoehn-Yahrの重症度分類、UPDRSによる評価。