三叉神経が関与するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
角膜反射は、角膜への刺激に対して閉眼する反射です。この反射の求心路は三叉神経(眼神経)であり、刺激を脳幹に伝え、遠心路である顔面神経を介して眼輪筋が収縮し、閉眼が起こります。したがって、三叉神経が関与する反射として正しいのは角膜反射です。
選択肢ごとの解説
- 1. 咽頭反射は主に舌咽神経(求心路)と迷走神経(遠心路)が関与します。三叉神経は関与しません。正しくは:舌咽神経と迷走神経が関与します。選びやすい理由:様々な脳神経が関与する反射が選択肢に並んでいるため、迷いやすいかもしれません。混同注意:他の脳神経が関与する反射と混同しやすいです。嚥下に関わる反射である点は共通していますが、関与する神経が異なります。
- 2. 正解。角膜反射の求心路は三叉神経(眼神経)です。角膜への刺激を三叉神経が感知し、顔面神経が眼輪筋を収縮させて閉眼反応を引き起こします。
- 3. 咳反射の求心路は主に迷走神経であり、特に喉頭や気管の刺激が関与します。三叉神経は関与しません。正しくは:迷走神経が関与します。選びやすい理由:呼吸器系の反射であり、日常的によく見られるため、選択肢として自然に感じるかもしれません。混同注意:他の様々な刺激で生じる反射と混同しやすいです。
- 4. 前庭眼反射は、頭部の動きに応じて眼球を固定する反射であり、前庭神経(内耳神経の一部)が求心路、外眼筋を支配する動眼神経、滑車神経、外転神経が遠心路として関与します。三叉神経は関与しません。正しくは:前庭神経、動眼神経、滑車神経、外転神経が関与します。選びやすい理由:眼球運動に関わるため、三叉神経(特に眼神経枝)と関連があるように錯覚するかもしれません。混同注意:眼球の動きに関わる他の反射(例えば対光反射など)と混同しやすいです。
- 5. 対光反射は、瞳孔の大きさを調節する反射であり、視神経が求心路、動眼神経(副交感神経線維)が遠心路として関与します。三叉神経は関与しません。正しくは:視神経と動眼神経が関与します。選びやすい理由:眼に関連する反射なので、三叉神経の眼神経枝と結びつけやすいかもしれません。混同注意:眼に関連する他の反射(例:角膜反射)と混同しやすいですが、それぞれ関与する神経が異なります。
国試ポイント
脳神経が関与する反射の求心路・遠心路について問われる問題は頻出です。特に、基本的な反射に関わる脳神経の組み合わせを正確に覚えているかが問われます。
混同注意
眼に関連する反射は複数あり(例:角膜反射、対光反射、前庭眼反射)、それぞれ関与する脳神経が異なるため、混同しやすいです。また、咽頭反射や咳反射など、消化器・呼吸器系の反射と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の脳神経(顔面神経、舌咽神経、迷走神経など)が関与する主要な反射について、求心路と遠心路の組み合わせが正しく理解できているかを確認する問題が出される可能性があります。また、反射の中枢が脳のどこにあるか(例:延髄、中脳)を問う問題も考えられます。
関連知識
反射弓の構成要素(受容器、求心路、中枢、遠心路、効果器)と、それぞれの反射に関わる具体的な脳神経名を覚えることが重要です。特に、三叉神経は咀嚼筋の運動(運動枝)、顔面感覚(感覚枝)、角膜反射の求心路など、多くの機能を持つことを理解しておく必要があります。