ミオクロニー発作で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ミオクロニー発作は、筋肉が不随意にピクッと収縮する非常に短時間の運動発作であり、意識は通常保たれます。特に若年性ミオクロニーてんかんにおいては、光感受性があり、テレビやゲーム画面の点滅、閃光などの視覚刺激によって発作が誘発されやすいという特徴がよく知られています。発作の持続時間はごく短く、数秒で終わることがほとんどです。発症は思春期に多く、片側性だけでなく両側性にも出現します。
選択肢ごとの解説
- 1. ミオクロニー発作は、通常は意識が保たれるか、ごく短時間の軽微な意識変容を伴うにすぎません。完全な意識消失はあまり一般的ではありません。正しくは:「意識は通常保たれるか、軽微な意識変容を伴うことがある。」選びやすい理由:他のてんかん発作、特に強直間代発作では意識消失が顕著であるため、てんかん発作全体で意識消失を連想しやすい。混同注意:強直間代発作などの全般てんかん発作と混同しやすい。
- 2. 若年性ミオクロニーてんかんのように、思春期に発症するタイプが多いです。高齢者のてんかんも存在しますが、ミオクロニー発作全般として高齢発症が多いとは言えません。正しくは:「思春期などの若年で発症することが多い。」選びやすい理由:てんかんは小児から高齢者まで幅広い年齢層で発症する可能性があるため、高齢発症も選択肢としてありそうだと考えてしまう。混同注意:高齢者の症候性てんかんや、他の種類のてんかんの発症年齢と混同しやすい。
- 3. ミオクロニー発作は、通常ごく短時間(数秒)で、単発または群発性の筋肉の不随意なぴくつきとして現れます。数分間持続することは稀です。正しくは:「発作はごく短時間(数秒)で終わる。」選びやすい理由:てんかん発作の中には、強直間代発作のように数分間続くものもあるため、その持続時間と混同しやすい。混同注意:強直間代発作やてんかん重積状態など、持続時間の長い他のてんかん発作と混同しやすい。
- 4. 正解。特に若年性ミオクロニーてんかん(JME)など、一部のミオクロニーてんかんでは、閃光などの光刺激(光感受性)が発作の誘発因子となることがよく知られています。
- 5. ミオクロニー発作は全身性(両側性)にも、部分性(片側性)にも起こり得ます。「必ず片側性」という記述は誤りです。正しくは:「体の片側または両側に起こることがある。」選びやすい理由:てんかん発作には部分発作のように片側性に現れるものもあるため、その可能性を考慮して正しいと感じてしまう。混同注意:部分てんかん発作や焦点性てんかん発作と混同しやすい。
国試ポイント
てんかん発作の種類とその特徴(意識状態、持続時間、誘発因子、発症年齢、症状の範囲など)を正確に理解しているかを問う問題です。特にミオクロニー発作は特徴的な誘発因子を持つため、そこが知識として問われやすいポイントとなります。他のてんかん発作との鑑別も重要です。
混同注意
他のてんかん発作の種類(強直間代発作、欠神発作、脱力発作、強直発作など)や、てんかん以外の不随意運動(チック、振戦、ジストニアなど)と混同しやすいです。特に、意識消失の有無や発作の持続時間、発症年齢、誘発因子などが鑑別のポイントとなります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、各てんかん発作の種類ごとの「発症年齢」「意識の有無」「発作の持続時間」「主な誘発因子」「身体のどの部位にどのような症状が出るか」といった具体的な特徴を比較して、その違いを正しく判断できるかが重要になります。
関連知識
てんかんの分類(全般てんかん、焦点性てんかん、発作のタイプ)、各発作型の臨床症状、誘発因子、意識状態の変化、てんかんの治療と予後、リハビリテーションにおける注意点。特に若年性ミオクロニーてんかん(JME)の具体的な特徴(思春期発症、上肢優位のミオクロニー、光感受性、睡眠不足で悪化しやすいなど)。