脳神経と支配筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3番
解説
2番の三叉神経は咬筋を含む咀嚼筋群を、3番の顔面神経は広頸筋を含む顔面表情筋群をそれぞれ支配します。これらは脳神経の運動支配に関する基本的な知識です。
選択肢ごとの解説
- 1. 滑車神経は上斜筋を支配します。眼輪筋の支配は顔面神経です。正しくは:滑車神経 - 上斜筋 または 顔面神経 - 眼輪筋選びやすい理由:眼周囲の筋肉と脳神経の関連は多岐にわたるため、混同しやすいです。混同注意:動眼神経(その他の外眼筋)や顔面神経(顔面表情筋)との混同。
- 2. 正解。三叉神経の運動枝(下顎神経)は咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)を支配します。咬筋はこの咀嚼筋の一つです。選びやすい理由:三叉神経は顔面の感覚神経としての役割が大きいため、運動支配を忘れがちですが、咀嚼筋の支配は重要です。
- 3. 正解。顔面神経は顔面表情筋を支配し、広頸筋は頸部前面にある表情筋の一つです。したがって、顔面神経が広頸筋を支配します。選びやすい理由:広頸筋が顔面筋群に分類されることを知らないと、誤りだと判断してしまう可能性があります。
- 4. 舌咽神経は咽頭の感覚や味覚、唾液腺の一部を支配しますが、舌筋の運動支配は舌下神経が行います。正しくは:舌下神経 - 舌筋選びやすい理由:舌咽神経という名前から舌の筋肉に関与すると推測しやすいですが、直接の運動支配ではありません。混同注意:舌下神経(舌筋の運動支配)、迷走神経(咽頭・喉頭筋の運動支配)、または三叉神経(咀嚼筋の運動支配)との混同。
- 5. 副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配します。側頭筋は咀嚼筋の一つであり、三叉神経の支配を受けます。正しくは:副神経 - 胸鎖乳突筋 または 三叉神経 - 側頭筋選びやすい理由:副神経は首周りの筋肉を支配するため、首から頭部にかけての筋肉で混同しやすいです。混同注意:三叉神経(側頭筋の支配)や迷走神経(咽頭・喉頭筋の一部支配)との混同。
国試ポイント
この問題は、主要な脳神経(特に運動神経)がどの筋肉を支配するかという基本的な知識を問うものです。個々の脳神経の機能と支配領域を正確に理解しているかが試されます。特に顔面神経、三叉神経、舌下神経、副神経など、運動機能が明確な神経が頻出です。
混同注意
脳神経はそれぞれが感覚、運動、自律神経機能など複数の役割を持つことがあり、また解剖学的に隣接する神経や似た名称の神経(例:舌咽神経と舌下神経)で混同しやすいです。特に、顔面・口腔・咽頭領域は多数の脳神経が関与するため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各脳神経の支配筋だけでなく、支配する感覚領域や副交感神経機能についても問われる可能性があります。また、脳神経麻痺時の症状(例:顔面神経麻痺での表情筋の症状、舌下神経麻痺での舌の偏位)と合わせて問われることも想定されます。
関連知識
各脳神経の番号、名称、主要な機能(感覚・運動・副交感性)、支配領域(感覚器・筋・腺)。特に眼球運動に関わる動眼神経、滑車神経、外転神経、咀嚼筋を支配する三叉神経、顔面表情筋を支配する顔面神経、舌の運動を支配する舌下神経、頸部の主要筋を支配する副神経は重要です。