筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
上眼瞼挙筋は動眼神経、上斜筋は滑車神経の支配を受けます。これらは眼球運動に関わる主要な神経と筋肉の組み合わせであり、基礎的な解剖学知識として重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 下斜筋は動眼神経(下枝)に支配されています。正しくは:下斜筋 ― 動眼神経選びやすい理由:眼球運動に関わる筋肉と神経の組み合わせなので、どれも正しそうに見える可能性があります。混同注意:外転神経は外側直筋を支配する神経であり、下斜筋とは異なります。
- 2. 下直筋は動眼神経(下枝)に支配されています。視神経は視覚を伝える感覚神経であり、眼球運動筋を支配する運動神経ではありません。正しくは:下直筋 ― 動眼神経選びやすい理由:視神経も眼に関わる神経であるため、誤って選択しがちです。混同注意:視神経は網膜からの視覚情報を脳に伝える神経であり、眼球を動かす筋肉を支配する運動神経とは全く機能が異なります。
- 3. 正解。上眼瞼挙筋は眼瞼(まぶた)を上げる筋肉であり、動眼神経によって支配されています。動眼神経麻痺では眼瞼下垂が起こります。
- 4. 正解。上斜筋は滑車神経によって支配されています。これは眼球運動筋の支配神経の中でも特に重要で、暗記のポイントです。
- 5. 内側直筋は動眼神経(上枝ではない一般的な動眼神経の支配)に支配されています。眼神経は三叉神経の枝であり、眼球の感覚や顔面の一部感覚を司りますが、眼球運動筋の運動支配は行いません。正しくは:内側直筋 ― 動眼神経選びやすい理由:眼神経も眼に関わる名前なので、正しいように感じることがあります。混同注意:眼神経は三叉神経の枝であり、眼球周囲の皮膚や粘膜の感覚を伝える感覚神経です。動眼神経は眼球運動筋を支配する運動神経です。
国試ポイント
眼球運動に関わる外眼筋とその支配神経の組み合わせに関する知識が問われています。特に動眼神経、滑車神経、外転神経の3つの脳神経(眼球運動神経)が支配する筋肉を正確に覚えているかがポイントです。
混同注意
動眼神経、滑車神経、外転神経がそれぞれどの筋肉を支配するか、また三叉神経の眼神経など、名前が似ているが機能が異なる神経との混同に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、眼球運動に関わる筋肉と神経の組み合わせは頻出なので、個々の筋肉と支配神経を正確に暗記しているかを確認する必要があります。特に例外的な支配(上斜筋と滑車神経、外側直筋と外転神経)は重点的に問われやすいです。
関連知識
外眼筋は計6つ(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋、上斜筋、下斜筋)と上眼瞼挙筋があり、その支配神経は動眼神経(Ⅲ)、滑車神経(Ⅳ)、外転神経(Ⅵ)です。外側直筋は外転神経、上斜筋は滑車神経、それ以外の4つの直筋と1つの斜筋(上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋)と上眼瞼挙筋は動眼神経が支配します。