予防接種法に基づく集団予防を目的とした定期接種に該当する疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3番
解説
予防接種法に基づく定期接種は、特定の疾患から国民を守るための重要な公衆衛生施策です。B型肝炎は2016年(平成28年)10月より定期接種となり、生後1歳未満の乳児が対象です。日本脳炎は、国内における流行状況や重症度を考慮し、定期接種の対象とされています。A型肝炎、インフルエンザ、流行性耳下腺炎は、現在の予防接種法では定期接種ではなく、任意の予防接種として分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. A型肝炎は定期接種ではなく、個人の判断で受ける任意の予防接種に分類されます。正しくは:A型肝炎は任意接種です。選びやすい理由:肝炎は重要な感染症であり、予防接種が存在するため、定期接種だと誤解しやすいかもしれません。混同注意:B型肝炎(定期接種)と混同しやすいです。
- 2. 正解。B型肝炎は、H28年10月から生後1歳未満の乳児を対象に定期接種化されています。これにより母子感染予防だけでなく、将来的な感染リスクの低減を目指しています。混同注意:A型肝炎(任意接種)と混同しやすいです。
- 3. 正解。日本脳炎は、日本の風土病であり、重篤な神経症状を引き起こすため、定期接種として広く推奨されています。混同注意:他の蚊媒介性疾患と混同しやすいです。
- 4. インフルエンザは、高齢者や特定の持病を持つ方などへの接種費用助成はありますが、予防接種法に基づく定期接種の対象疾患ではありません。毎年流行するウイルスの型が異なるため、任意接種として毎年接種が推奨されています。正しくは:インフルエンザは任意接種です。選びやすい理由:毎年接種が呼びかけられ、費用助成もあるため、定期接種だと誤解しやすいです。混同注意:肺炎球菌ワクチン(高齢者定期接種)など、助成があるワクチンと混同しやすいです。
- 5. 流行性耳下腺炎は、現在任意接種であり、予防接種法に基づく定期接種には含まれていません。正しくは:流行性耳下腺炎は任意接種です。選びやすい理由:小児期に罹患しやすく、ワクチンも存在するため、定期接種だと誤解しやすいです。混同注意:麻疹・風疹(MRワクチンとして定期接種)など、他の小児期の感染症と混同しやすいです。
国試ポイント
予防接種法における定期接種の対象疾患の知識が問われています。特に、近年定期接種に追加された疾患や、任意接種だが接種が強く推奨される疾患との区別が重要です。
混同注意
定期接種と任意接種の区別、特に定期接種化された時期が比較的新しい疾患や、費用助成があるが任意接種である疾患との混同に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が出た場合、定期接種の対象疾患の最新リスト、特に近年追加・変更があった疾患、対象年齢、接種回数を確認する。また、任意接種だが国や自治体からの助成がある疾患についても把握しておく。
関連知識
定期接種にはA類疾病(集団予防の目的)とB類疾病(個人の重症化予防の目的)があること、それぞれの対象疾患、接種期間、接種回数。また、新型インフルエンザなど、緊急時に臨時に接種が行われる場合の法的位置づけも理解しておく必要があります。