ASIAの評価法における脊髄の髄節とそのkey muscleの組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ASIA(American Spinal Injury Association)の国際的な脊髄損傷機能分類基準において、T1髄節のキーマッスルは小指外転筋と定められています。各髄節のキーマッスルとその機能は、脊髄損傷レベルの正確な診断に不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. C6のキーマッスルは手関節背屈筋(主に長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋)です。上腕二頭筋の主な神経支配はC5、C6ですが、ASIAのキーマッスルとしてはC6には手関節背屈が割り当てられています。正しくは:C6 - 手関節背屈(手関節背屈筋)選びやすい理由:上腕二頭筋はC5、C6の支配であり、C6の機能の一部を担っているため、関連性から選択しやすいです。混同注意:各髄節の支配筋と、ASIAで定められた「キーマッスル」の区別。キーマッスルは特定の髄節レベルの機能を代表する筋肉として選定されています。
- 2. C8のキーマッスルは手指屈筋(主に深指屈筋)です。上腕三頭筋の主な神経支配はC7、C8ですが、ASIAのキーマッスルとしてはC7に肘関節伸展が割り当てられています。正しくは:C7 - 肘関節伸展(上腕三頭筋) または C8 - 手指屈曲(深指屈筋)選びやすい理由:上腕三頭筋はC7、C8の支配であり、C8の機能の一部を担っているため、関連性から選択しやすいです。混同注意:C7とC8のキーマッスル。C7が肘伸展(上腕三頭筋)、C8が手指屈曲(深指屈筋)です。
- 3. 正解。T1のキーマッスルは小指外転筋であり、これはASIA評価法における正しい組み合わせです。正しくは:該当なし。この選択肢は正しい。選びやすい理由:小指外転筋は手の内在筋であり、T1の支配という知識があれば迷わず選べます。混同注意:他の手の内在筋(例:母指外転筋はC8、T1支配だがキーマッスルは異なる)や、手首・指の屈筋・伸筋の支配レベル。
- 4. L1のキーマッスルは股関節屈曲筋(腸腰筋)であり、大腿四頭筋の主な神経支配はL2、L3、L4です。正しくは:L2 - 股関節屈曲(腸腰筋) または L3 - 膝関節伸展(大腿四頭筋)選びやすい理由:大腿四頭筋は下肢の主要な筋肉であり、L髄節の支配であることは共通しているため、誤って関連付けやすいです。混同注意:L1、L2、L3の各髄節に割り当てられたキーマッスル。L1は股関節屈曲の一部、L2は股関節屈曲(腸腰筋)、L3は膝関節伸展(大腿四頭筋)です。
- 5. L5のキーマッスルは足関節背屈筋(前脛骨筋)です。前脛骨筋の主な神経支配はL4、L5であり、ASIAではL4が足関節背屈筋(前脛骨筋)とされています。正しくは:L4 - 足関節背屈(前脛骨筋)選びやすい理由:前脛骨筋はL4、L5の支配であり、L5とも関連が深いため、混同しやすいです。混同注意:L4とL5のキーマッスル。L4が足関節背屈(前脛骨筋)、L5が足趾背屈(長母指伸筋、長趾伸筋)です。
国試ポイント
この問題は、ASIA評価法における特定の髄節と対応するキーマッスルの正確な知識を問うものです。国家試験では、特に頻出するキーマッスル(C5~T1、L2~S1)とその機能の組み合わせがよく出題されます。正確な知識が求められるため、丸暗記が必要です。
混同注意
各髄節の「キーマッスル」と、その髄節が支配する「主要な筋肉」の区別。例えば、上腕二頭筋はC5,C6支配ですが、C6のキーマッスルは手関節背屈です。また、似たような機能を持つ筋肉が隣接する髄節に割り当てられているため(例:L4足関節背屈、L5足趾背屈)、細部の違いを覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の髄節(C5、C7、L2、L3、L4、S1など)のキーマッスルとその機能を問う可能性があります。また、感覚レベル(デルマトーム)と運動レベル(キーマッスル)を混同させるような問題や、評価における特記事項(例:非キーマッスルの評価)に関する問題も考えられます。
関連知識
ASIA機能評価、完全麻痺/不完全麻痺の分類、感覚レベル(デルマトーム)、運動レベル(キーマッスル)、神経学的レベル、ASIA Impairment Scale(AIS)。