大脳の領野と部位の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
大脳皮質の機能局在に関する基本的な知識が問われています。一次運動野は前頭葉の中心前回に位置し、随意運動の計画と実行に重要な役割を果たします。他の選択肢は、それぞれ異なる脳葉に誤って関連付けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。一次運動野は、随意運動の実行を司る重要な領域であり、前頭葉の中心前回に位置しています。これは大脳解剖学の基本的な知識です。
- 2. 一次体性感覚野は、身体からの触覚、圧覚、痛覚、温覚などの感覚情報を受け取る領域であり、頭頂葉の中心後回に位置します。側頭葉ではありません。正しくは:一次体性感覚野は頭頂葉に位置します。選びやすい理由:感覚野という言葉から、特定の感覚器と関連付けやすいかもしれませんが、体性感覚は頭頂葉です。混同注意:聴覚野(側頭葉)や視覚野(後頭葉)と混同しやすいです。
- 3. 聴覚野は、音の情報を処理する領域であり、側頭葉の上側頭回に位置します。頭頂葉ではありません。正しくは:聴覚野は側頭葉に位置します。選びやすい理由:感覚情報を受け取る場所であるため、一次体性感覚野と同じ頭頂葉にあると誤解する可能性があります。混同注意:一次体性感覚野(頭頂葉)と混同しやすいです。
- 4. Broca野は、言語の産出(発話)に関わる領域であり、通常、優位半球(多くは左脳)の前頭葉下部、特に下前頭回弁蓋部および三角部に位置します。側頭葉ではありません。正しくは:Broca野は前頭葉に位置します。選びやすい理由:Wernicke野が側頭葉にあるため、Broca野も側頭葉にあると誤解しやすいです。混同注意:Wernicke野(側頭葉)と混同しやすいです。
- 5. Wernicke野は、言語の理解に関わる領域であり、通常、優位半球(多くは左脳)の側頭葉、特に上側頭回後部に位置します。後頭葉ではありません。正しくは:Wernicke野は側頭葉に位置します。選びやすい理由:視覚野が後頭葉にあるため、言語理解も後頭葉と関連付けてしまう可能性があります。混同注意:Broca野(前頭葉)や視覚野(後頭葉)と混同しやすいです。
国試ポイント
大脳の機能局在は、理学療法士国家試験において頻出の基礎医学知識です。特に主要な機能領野(運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野)と、言語野(Broca野、Wernicke野)の正確な位置(どの脳葉に属するか)は確実に理解しておく必要があります。問題形式としては、組み合わせの正誤を問うものが多いです。
混同注意
一次体性感覚野と聴覚野、Broca野とWernicke野の位置、そしてそれぞれの機能が混同されやすいです。特にBroca野(運動性言語野)とWernicke野(感覚性言語野)はセットで覚えるものの、位置する脳葉が異なるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この問題で誤答した場合は、まず大脳の主要な4つの脳葉(前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉)の解剖学的位置を正確に把握し、次にそれぞれの脳葉に属する主要な機能領野とその機能を一つずつ確認してください。特に、中心溝、外側溝などのランドマークと合わせて覚えると理解が深まります。
関連知識
中心溝、外側溝、中心前回、中心後回、上側頭回。運動野と感覚野の体部位再現性(ホムンクルス)。優位半球と非優位半球。高次脳機能障害における失語症の種類(運動失語、感覚失語)。