脊柱管の前壁に沿って走行する靱帯はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
脊柱管の前壁は椎体後面と椎間円板後面によって構成され、その内面を後縦靱帯が縦走しています。したがって、脊柱管の前壁に沿って走行する靱帯は後縦靱帯です。
選択肢ごとの解説
- 1. 黄色靱帯は脊柱管の後壁(椎弓間)を構成する靱帯であり、脊柱管の前壁には位置しません。椎骨の椎弓の内側面間に張っています。正しくは:黄色靱帯は脊柱管の後壁を構成する。選びやすい理由:脊柱管の構成要素であるため、迷う可能性がある。混同注意:前壁と後壁の区別が曖昧な場合、選択肢として誤って選んでしまうかもしれない。
- 2. 棘間靱帯は隣接する棘突起の間に張る靱帯で、脊柱管の外側に位置するため、脊柱管の前壁とは異なります。正しくは:棘間靱帯は棘突起間に張る靱帯である。選びやすい理由:脊柱の安定化に関わる靱帯であるため、関連性があるように見える。混同注意:脊柱の関連靱帯の多さから、位置関係を混同する可能性がある。
- 3. 棘上靱帯は棘突起の先端を結ぶ靱帯であり、脊柱管よりもさらに後方に位置するため、脊柱管の前壁には該当しません。正しくは:棘上靱帯は棘突起の先端を結ぶ靱帯である。選びやすい理由:脊柱の表面に位置する主要な靱帯の一つであるため、知識として思い浮かびやすい。混同注意:脊柱の表面構造と内部構造の区別が不明瞭な場合に誤る可能性がある。
- 4. 正解。後縦靱帯は椎体の後面、すなわち脊柱管の前壁に沿って走行しており、脊柱管の前面を構成する重要な靱帯です。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:前縦靱帯と混同しやすいが、後縦靱帯が脊柱管内にあることを理解しているかが問われる。混同注意:名前が「後」と付くため、脊柱管の「前壁」と結びつきにくいと感じるかもしれない。
- 5. 前縦靱帯は椎体の前面に沿って走行する靱帯であり、脊柱管の内部ではなく、椎体の前面を覆っています。そのため、脊柱管の前壁ではありません。正しくは:前縦靱帯は椎体の前面に位置する。選びやすい理由:「前」という言葉から、脊柱管の「前壁」を連想しやすいが、位置が異なる。混同注意:後縦靱帯と前縦靱帯の位置関係を正確に覚えていないと、誤って選択しやすい。
国試ポイント
脊柱の各靱帯の位置関係と、それが脊柱管のどの壁を構成するかを正確に理解しているかが問われる。特に、後縦靱帯と前縦靱帯、および黄色靱帯の位置を区別することが重要。
混同注意
前縦靱帯と後縦靱帯は名称が似ており、脊柱管に対する相対的な位置が混乱しやすい。また、黄色靱帯も脊柱管を構成するが、後壁であることを理解する必要がある。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、脊柱管狭窄症など、脊柱管内の構造物が関わる疾患の病態理解や理学療法介入の検討へ応用できるか。
関連知識
脊柱管は、椎体、椎間円板、椎弓、椎間関節、およびそれらを取り囲む靱帯によって形成される。具体的には、前壁は椎体と後縦靱帯、後壁は椎弓と黄色靱帯、側壁は椎弓根と椎間孔からなる。