男性に多いのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
パーソナリティ障害の診断基準と疫学に関する知識が問われています。強迫性パーソナリティ障害と反社会性パーソナリティ障害は、疫学的に男性に多く見られるとされています。他の選択肢は女性に多いか、性差がないか、あるいは男性が少ない傾向にあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 依存性パーソナリティ障害は、一般的に男性より女性に多く見られる傾向があります。正しくは:依存性パーソナリティ障害は、女性に多く見られる傾向があります。選びやすい理由:パーソナリティ障害全般の知識が曖昧だと、性差を誤認しやすいです。混同注意:他のパーソナリティ障害の性差と混同しやすいです。
- 2. 演技性パーソナリティ障害は、男性より女性に多く見られる傾向があります。正しくは:演技性パーソナリティ障害は、女性に多く見られる傾向があります。選びやすい理由:派手な行動や注目を求める特性から、性差を誤って判断することがあります。混同注意:自己愛性パーソナリティ障害など、他のパーソナリティ障害と混同しやすいです。
- 3. 境界性パーソナリティ障害は、男性より女性に多く見られる傾向があります。正しくは:境界性パーソナリティ障害は、女性に多く見られる傾向があります。選びやすい理由:感情の不安定さや対人関係の問題は男女問わず見られるため、性差の知識が曖昧だと誤答しやすいです。混同注意:他のクラスBパーソナリティ障害(演技性、自己愛性、反社会性)の性差と混同しやすいです。
- 4. 正解。強迫性パーソナリティ障害は、男性に多く診断される傾向があります。過度な完璧主義、秩序、コントロールへのこだわりが特徴です。正しくは:正答のため修正不要。混同注意:強迫性障害(OCD)と混同されがちですが、強迫性パーソナリティ障害は自我親和的な特性であり、性差も異なります。
- 5. 正解。反社会性パーソナリティ障害は、男性に圧倒的に多く見られるパーソナリティ障害です。他者の権利を無視し、社会規範に反する行動を繰り返すことが特徴です。正しくは:正答のため修正不要。混同注意:サイコパシーやソシオパシーといった概念と関連が深く、これらと混同されることがあります。
国試ポイント
パーソナリティ障害の分類(クラスA、B、C)とそれぞれの障害の特徴、特に性差に関する知識が頻繁に問われます。どのパーソナリティ障害が男性に多いか、女性に多いか、あるいは性差がないかという具体的な疫学データは必須の知識です。
混同注意
強迫性障害(OCD)と強迫性パーソナリティ障害の混同、および各パーソナリティ障害の性差に関する知識の誤りがよく見られます。特にクラスBのパーソナリティ障害(反社会性、境界性、演技性、自己愛性)は臨床像が複雑で、性差も異なるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各パーソナリティ障害の代表的な症状や診断基準、そして他の精神疾患との鑑別点を問う問題が出題される可能性があります。また、パーソナリティ障害全般の有病率や、特定の地域・文化における疫学的特徴も問われるかもしれません。
関連知識
DSM-5やICD-10におけるパーソナリティ障害の診断基準、各クラス(クラスA:奇妙で風変わり、クラスB:感情的でドラマチック、クラスC:不安で恐れ多い)の概念と具体例、各障害の代表的な症状。特に各パーソナリティ障害の性差、有病率、共存症(合併症)についても理解を深めることが重要です。