血液凝固因子はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
トロンビンは、プロトロンビンが活性化されて生成されるセリンプロテアーゼであり、フィブリノゲンをフィブリンモノマーに分解することでフィブリンの網状構造形成を促進し、血液凝固の最終段階において中心的な役割を担います。
選択肢ごとの解説
- 1. アルブミンは血漿中で最も豊富なタンパク質で、浸透圧の維持や物質の運搬に重要な役割を果たしますが、血液凝固には直接関与しません。正しくは:アルブミンは浸透圧の維持や物質輸送に関わる。選びやすい理由:血漿タンパク質の一つであるため、血液成分として選択肢に入っていると考えるかもしれません。混同注意:他の血漿タンパク質、特にフィブリノゲンなどと混同しやすいかもしれません。
- 2. 正解。トロンビンはプロトロンビンから生成される酵素で、フィブリノゲンをフィブリンに変換し、血液凝固反応の中心的な役割を担います。選びやすい理由:血液凝固カスケードにおける主要な酵素であるため、正しい選択肢として認識しやすいです。混同注意:プロトロンビンやフィブリノゲンなど、凝固系の他の因子と役割を混同することがあるかもしれません。
- 3. ヘモグロビンは赤血球に含まれる色素タンパク質で、酸素の運搬を主な機能としており、血液凝固には関与しません。正しくは:ヘモグロビンは赤血球内で酸素運搬を担う。選びやすい理由:血液成分であるため、一見すると関連があるように感じるかもしれません。混同注意:血液成分全体、特に血漿タンパク質と混同しやすいかもしれません。
- 4. プラスミノゲンは線溶系の主要な成分であり、プラスミンに変換されてフィブリン塊を溶解する働きがあります。これは血液凝固ではなく、凝固した血栓を分解するプロセス(線溶)に関与します。正しくは:プラスミノゲンは線溶系で血栓を分解する働きがある。選びやすい理由:「血液」に関わるタンパク質であり、凝固と線溶の区別が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:血液凝固系と線溶系は密接に関連していますが、その役割は逆であるため、混同しやすいです。
- 5. エリスロポエチンは主に腎臓で産生されるホルモンで、赤血球の産生(造血)を促進しますが、血液凝固反応には直接関与しません。正しくは:エリスロポエチンは赤血球の産生を促進するホルモンである。選びやすい理由:血液成分の「産生」に関わるため、間接的な関連があるように感じるかもしれません。混同注意:血液の形成に関わる他の因子や、凝固因子と役割を混同することがあるかもしれません。
国試ポイント
この問題は、血液凝固に関わる主要な因子を正確に理解しているかを問うものです。特に、凝固系と線溶系の区別、および血漿タンパク質やホルモンの役割との明確な区別が求められます。
混同注意
血液凝固因子と線溶因子、血漿タンパク質の役割(浸透圧維持、運搬など)、造血因子との混同が起こりやすい。特にプラスミノゲンは、凝固系と逆の働きをするため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、血液凝固カスケードの特定の段階に関わる因子(例:XIII因子、VII因子など)や、凝固を阻害する因子(例:アンチトロンビンIII、プロテインCなど)について問われる可能性があります。また、ビタミンKの役割や凝固障害(血友病など)に関する知識も問われる対象となります。
関連知識
血液凝固カスケード(外因系・内因系)、線溶系、フィブリノゲン、プロトロンビン、カルシウムイオン、ビタミンK依存性因子、抗凝固薬(ヘパリン、ワーファリンなど)の作用機序。