膝関節半月板について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
半月板は外側1/3程度の領域(赤域)に関節包から血管が侵入しており、血行供給を受けています。このため、この部分の損傷であれば治癒が期待できます。内側2/3(白域)は無血管野であり、栄養は滑液拡散によって供給されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 半月板は関節包側(外縁)が厚く、関節中央側(内縁)が薄い楔状の構造をしています。これは荷重分散や適合性を高めるためです。正しくは:半月板の外縁部分は内縁部分よりも厚みがあります。選びやすい理由:内縁と外縁の厚さのイメージが曖昧な場合、選択肢の逆を正しいと誤認する可能性があります。混同注意:半月板の形状や機能的役割における厚さの重要性と混同しやすいです。
- 2. 外側半月板は外側側副靱帯とは結合せず、その間には脂肪組織が存在します。内側半月板は内側側副靱帯と結合しています。正しくは:内側半月板の外縁は、内側側副靱帯と直接結合しています。選びやすい理由:膝関節の側副靱帯と半月板の位置関係が緊密であることから、結合していると誤って判断しやすいです。混同注意:内側半月板と内側側副靱帯の結合関係、および外側半月板と外側側副靱帯の非結合関係を混同しやすいです。
- 3. 正解。半月板の外側1/3(赤域)は関節包からの血管新生により血行供給を受けており、栄養されています。このため、損傷しても治癒する可能性があります。選びやすい理由:半月板全体が無血管野という誤解がある場合、正解を選びにくいことがあります。混同注意:半月板全体が無血管野であるという誤った知識と混同しやすいですが、外縁部は血行が豊富です。
- 4. 内側半月板はC字型(あるいは半月状)をしており、O字型に近いのは外側半月板です。内側半月板の方が大きく、可動性が低い特徴があります。正しくは:外側半月板の形態は、アルファベットのOの字に近い形をしています。選びやすい理由:内側と外側の形状が逆であるという知識が曖昧な場合、間違った選択肢を選んでしまう可能性があります。混同注意:内側半月板と外側半月板の形状(C字型 vs O字型)を混同しやすいです。
- 5. 半月板は主に線維軟骨で構成され、コラーゲン線維(特にI型)が豊富ですが、プロテオグリカン量は関節軟骨(硝子軟骨)よりも少ないです。関節軟骨はプロテオグリカンが多いため、高い圧縮弾性を示します。正しくは:半月板に含まれるプロテオグリカン量は、関節軟骨よりも少ないです。選びやすい理由:両者とも軟骨組織であるため、成分構成も似ていると誤解し、プロテオグリカン量が多いと判断してしまう可能性があります。混同注意:半月板と関節軟骨の組織学的特徴や生化学的組成(特にコラーゲンとプロテオグリカンの比率)を混同しやすいです。
国試ポイント
膝関節半月板の解剖学的特徴、組織学的特徴、血行分布、および生理学的機能に関する基本的な知識が問われています。特に、半月板の血行支配は治癒能力や損傷の治療法と関連するため、臨床的にも重要な知識です。
混同注意
半月板の血行分布(外縁部のみ血管あり)と関節軟骨(無血管)の違い、内側・外側半月板の形状や側副靱帯との結合関係、半月板と関節軟骨の組織学的・生化学的組成の違いが混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に半月板の問題が出た場合、半月板の機能、損傷時の症状、MRI所見、または治療法に関する知識が問われる可能性があります。
関連知識
半月板の機能(荷重分散、適合性向上、安定性寄与など)、損傷の種類(縦断裂、横断裂、水平断裂など)、損傷時の症状(ロッキング、クリック音、疼痛など)、治療法(保存療法、半月板切除術、半月板縫合術など)