関節円板を有する関節はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3・4番のうち2つ(いずれの組合せも正解)
解説
【公式の取扱い】2つを選ぶ形式で、公式の正答表では「1と3」・「1と4」・「3と4」のいずれの組合せも正解とされています。 関節円板は、関節の適合性を高め、衝撃を吸収し、安定性を向上させる役割を持つ線維軟骨性の構造です。遠位橈尺関節と胸鎖関節には関節円板が存在します。遠位橈尺関節では、三角線維軟骨複合体の一部として尺骨頭と手根骨の間に位置し、手関節の動きを補助し安定させます。胸鎖関節では、鎖骨と胸骨柄の間に存在し、関節の適合性を高め、動きの円滑化に寄与します。肩関節、橈骨手根関節、腕尺関節には関節円板は存在しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。遠位橈尺関節には、尺骨頭と手根骨の間で適合性を高め、衝撃吸収や安定化の役割を果たす関節円板(三角線維軟骨複合体の一部)が存在します。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:遠位橈尺関節における関節円板の存在は解剖学の基礎知識です。混同注意:他の手関節周辺の関節と混同しやすいですが、遠位橈尺関節の円板は特徴的です。
- 2. 肩関節(肩甲上腕関節)は関節唇を有しますが、関節円板は持っていません。関節唇は関節窩の縁を深くして安定性を高めますが、関節円板とは異なる構造です。正しくは:肩関節には関節円板が存在しません。選びやすい理由:肩関節の安定性に関わる組織として関節唇があり、これを関節円板と誤解する可能性があります。混同注意:関節唇と関節円板を混同しやすいですが、両者は機能も構造も異なります。
- 3. 正解。胸鎖関節は、鎖骨と胸骨の間で適合性を高め、大きな動きを滑らかにするための関節円板を持っています。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:胸鎖関節は小さい関節ですが、関節円板を持つ重要な関節です。混同注意:他の体幹の関節と混同しやすいですが、胸鎖関節の円板は特徴的です。
- 4. 正解。橈骨手根関節は橈骨と手根骨の間で直接関節を形成し、関節円板は持っていません。遠位橈尺関節に存在する関節円板とは別の機能と位置にあります。正しくは:橈骨手根関節には関節円板が存在しません。選びやすい理由:手関節周辺には遠位橈尺関節など関節円板を持つ部位があるため、混同しやすいです。混同注意:遠位橈尺関節と橈骨手根関節を混同し、関節円板の存在部位を誤解することがあります。
- 5. 腕尺関節(肘関節の一部)は、上腕骨滑車と尺骨滑車切痕の間で構成され、関節円板は存在しません。正しくは:腕尺関節には関節円板が存在しません。選びやすい理由:肘関節を構成する関節であり、複雑な構造に見えるため、関節円板の存在を想像してしまうかもしれません。混同注意:膝関節などの他の大きな関節と混同して、関節円板の存在を誤解することがあります。
国試ポイント
関節円板を有する主要な関節を正確に理解しているかどうかが問われる問題です。各関節の解剖学的特徴と機能的役割を結びつけて記憶することが重要です。特に、手関節周辺の関節(遠位橈尺関節と橈骨手根関節)や、関節唇と関節円板の違いに注意が必要です。
混同注意
関節円板と関節唇(例: 肩関節、股関節)の混同。また、膝関節の半月板も関節円板と同様の機能を持つが、別の名称で呼ばれるため、区別が必要です。手関節における遠位橈尺関節の関節円板と橈骨手根関節の構造を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、他の関節における類似構造(例:半月板、関節唇)の有無とその機能についても説明できるようになることが望ましいです。また、関節円板損傷時の症状や理学療法介入についても考察できるよう学習を進めましょう。
関連知識
関節円板は、顎関節、膝関節(半月板)、胸鎖関節、遠位橈尺関節などに存在し、それぞれの関節において特定の機能(衝撃吸収、適合性向上、運動方向の制御など)を担っています。その組織学的特徴は線維軟骨です。関節唇は肩関節や股関節にみられ、関節窩の縁を深くすることで関節の安定性を高めます。