肺活量算出に最低限必要な肺気量分画はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
肺活量(VC: Vital Capacity)は、最大吸気後の最大呼気量として直接的に測定されますが、他の肺気量分画との関係性も重要です。全肺気量(TLC: Total Lung Capacity)は肺の最大の空気容量、残気量(RV: Residual Volume)は最大呼気後も肺に残る空気の量です。これらの間には「全肺気量 = 肺活量 + 残気量」という関係があり、これを変形すると「肺活量 = 全肺気量 - 残気量」となります。したがって、全肺気量と残気量が分かっていれば、肺活量を算出することが可能です。問題文の「最低限必要な」という条件は、この間接的な算出方法を問うています。
選択肢ごとの解説
- 1. 予備吸気量は肺活量の構成要素の一つですが、「全肺気量から残気量を引く」という方法で肺活量を算出する場合、直接的に必要な分画ではありません。正しくは:肺活量は予備吸気量、1回換気量、予備呼気量の合計として算出されます。選びやすい理由:肺活量を構成する主要な要素であるため、計算に必要な分画であると誤解しやすいです。混同注意:肺活量の定義(直接的な構成要素)と、他の主要な肺気量からの算出方法を混同しやすいです。
- 2. 予備呼気量は肺活量の構成要素の一つですが、「全肺気量から残気量を引く」という方法で肺活量を算出する場合、直接的に必要な分画ではありません。正しくは:肺活量は予備吸気量、1回換気量、予備呼気量の合計として算出されます。選びやすい理由:肺活量を構成する主要な要素であるため、計算に必要な分画であると誤解しやすいです。混同注意:肺活量の定義(直接的な構成要素)と、他の主要な肺気量からの算出方法を混同しやすいです。
- 3. 1回換気量は肺活量の構成要素の一つですが、「全肺気量から残気量を引く」という方法で肺活量を算出する場合、直接的に必要な分画ではありません。正しくは:肺活量は予備吸気量、1回換気量、予備呼気量の合計として算出されます。選びやすい理由:肺活量を構成する主要な要素であるため、計算に必要な分画であると誤解しやすいです。混同注意:肺活量の定義(直接的な構成要素)と、他の主要な肺気量からの算出方法を混同しやすいです。
- 4. 正解。肺活量は「全肺気量から残気量を引く」という式(VC = TLC - RV)で算出できるため、全肺気量は肺活量を算出する上で最低限必要な分画の一つです。
- 5. 正解。肺活量は「全肺気量から残気量を引く」という式(VC = TLC - RV)で算出できるため、残気量は肺活量を算出する上で最低限必要な分画の一つです。
国試ポイント
肺気量分画の基本的な定義と、それらの間の相互関係を理解しているかが問われる問題です。特に、ある肺気量を別の肺気量から計算する際の公式を正確に想起できるかが重要になります。直接的な構成要素だけでなく、間接的な算出に必要な要素にも注意を払う必要があります。
混同注意
肺活量の直接的な構成要素(予備吸気量、1回換気量、予備呼気量)と、全肺気量や残気量といった他の肺気量区分から肺活量を算出する際の要素を混同しやすいです。問題文の「最低限必要な」という表現を正確に読み取ることが解答の鍵となります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各肺気量分画や区分の具体的な測定方法や、特定の呼吸器疾患(例:閉塞性肺疾患、拘束性肺疾患)における各分画の変化について問われる可能性が高いです。また、「特定の疾患で減少する肺気量分画はどれか」といった臨床応用を問う形式や、別の呼吸機能指標(例:1秒量、最大換気量)の算出に必要な要素を問う形式も考えられます。
関連知識
肺気量分画は、1回換気量(TV)、予備吸気量(IRV)、予備呼気量(ERV)、残気量(RV)の4つです。これらを組み合わせたものが肺気量区分となり、肺活量(VC = IRV + TV + ERV)、機能的残気量(FRC = ERV + RV)、全肺気量(TLC = VC + RV または TLC = IRV + TV + ERV + RV)などが挙げられます。これらの定義と相互関係は、呼吸生理学の基本であり、臨床においても呼吸機能検査の結果を解釈する上で不可欠な知識です。