女性生殖器で誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
排卵は、卵胞から分泌されるエストロゲンの濃度がピークに達することで、脳下垂体からの黄体形成ホルモン(LH)が大量に分泌される(LHサージ)ことにより誘発されます。黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵後に形成される黄体から分泌され、子宮内膜を厚くして受精卵の着床を準備する役割を担っており、排卵を直接誘発する作用はありません。
選択肢ごとの解説
- 1. この記述は正しい。胎生期に形成された原始卵胞は、出生時にはすでに卵巣内に多数存在し、思春期まで休止状態にある。
- 2. この記述は正しい。成人女性の卵巣は通常、片方で約4〜8g、両方で8〜15g程度とされており、平均して約6gという記述は適切である。
- 3. この記述は正しい。原始卵胞は胎生期に形成され、出生後も休止状態にあるが、思春期以降、性腺刺激ホルモンの影響を受けて成熟を開始し、毎月の排卵サイクルへと移行する。
- 4. この記述は正しい。卵細胞も精子も、体内で最初に形成される生殖細胞である始原生殖細胞に由来する。
- 5. 正解。この記述は誤りである。排卵を直接誘発するのは、エストロゲンの上昇とそれに続く黄体形成ホルモン(LH)の急激な分泌(LHサージ)である。黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後に黄体から分泌され、子宮内膜を着床に適した状態にする役割がある。正しくは:黄体形成ホルモン(LH)の急激な上昇(LHサージ)により排卵が誘発される。選びやすい理由:女性ホルモンが排卵に深く関わるという一般的な知識から、黄体ホルモンも排卵を誘発すると誤解しやすい。また、黄体ホルモンが排卵後の黄体形成と関連があるため、排卵そのものにも関与すると考えがちである。混同注意:黄体形成ホルモン(LH)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の名前の類似性、および排卵前後のエストロゲンとプロゲステロンの作用の複雑さ。
国試ポイント
女性生殖器の生理機能、特に月経周期における各種ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、FSH、LHなど)の役割と変動、および排卵のメカニズムに関する正確な知識が問われています。各ホルモンの分泌源、分泌されるタイミング、そして具体的な作用を理解しているかが重要です。
混同注意
黄体形成ホルモン(LH)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の名称の混同。また、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌タイミングとそれぞれの生理作用の違い。
次に同じ論点が出たら
月経周期をグラフで示された際に、各時期に優位なホルモンや、それぞれのホルモンがどのような生理作用を持つかを説明できるかを確認すると良いでしょう。また、特定のホルモンの異常がどのような生殖機能障害に繋がるかを考察できるかも、次の学習ポイントとなります。
関連知識
卵巣周期、子宮周期、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の各段階での役割。排卵の具体的なメカニズム、受精・着床のプロセスについても理解を深めることが望ましいです。