外側毛帯が伝える感覚情報はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
外側毛帯(lateral lemniscus)は、聴覚伝導路を構成する重要な線維束です。蝸牛神経核や上オリーブ核から下丘へと聴覚情報を伝達する役割を担っています。したがって、外側毛帯は聴覚情報に関与します。
選択肢ごとの解説
- 1. 嗅覚情報は外側毛帯を通過しません。嗅覚路は、嗅神経から嗅球、そして嗅皮質に直接投射されるか、視床を介さずに扁桃体や海馬にも連絡します。正しくは:嗅覚情報は、嗅神経、嗅球、嗅索を通り、大脳の嗅皮質に到達します。選びやすい理由:感覚情報全般からの選択肢なので、他の感覚との混同があるかもしれません。混同注意:他の感覚経路との混同。
- 2. 視覚情報は外側毛帯を通過しません。視覚路は網膜から視神経、視交叉、視索、外側膝状体、そして後頭葉の視覚野へと向かいます。正しくは:視覚情報は、視神経、視交叉、視索、外側膝状体を通り、後頭葉の視覚野に到達します。選びやすい理由:主要な感覚の一つであるため、知識の曖昧さから選ばれる可能性があります。混同注意:他の感覚経路や、視覚路の一部である外側膝状体との混同。
- 3. 正解。外側毛帯(lateral lemniscus)は、聴覚経路の一部であり、下丘と内側膝状体をつなぐ線維束です。聴覚情報は蝸牛神経核から上オリーブ核、外側毛帯を経て下丘に達し、内側膝状体、聴覚皮質へと伝達されます。選びやすい理由:正答なので迷うことは少ないはずです。
- 4. 痛覚情報は外側毛帯を通過しません。痛覚は脊髄視床路などを介して視床に到達し、そこから大脳皮質へ送られます。一部は脊髄網様体路などを経由します。正しくは:痛覚情報は、脊髄視床路などを経て視床に到達し、さらに大脳皮質へ伝達されます。選びやすい理由:一般的によく知られた感覚情報であるため、安易に選ばれる可能性があります。混同注意:脊髄視床路や三叉神経系など、他の上行性感覚伝導路との混同。
- 5. 深部覚(固有受容覚)情報は外側毛帯を通過しません。深部覚は主に後索・内側毛帯路(脊髄から脳幹を上行し、視床を経由して大脳皮質へ)を介して伝達されます。正しくは:深部覚情報は、後索・内側毛帯路などを経て視床に到達し、さらに大脳皮質へ伝達されます。選びやすい理由:内側毛帯と名前が似ているため、混同しやすいポイントです。外側と内側の違いに注意が必要です。混同注意:内側毛帯路(medial lemniscus)との混同。内側毛帯は深部覚・触覚を伝えます。
国試ポイント
脳幹や脊髄を通る主要な感覚伝導路とその役割(特に伝達する感覚の種類)について問われることが頻繁にあります。特に、毛帯と名のつくものの区別(内側毛帯と外側毛帯)は重要です。
混同注意
内側毛帯(medial lemniscus)は深部覚や触覚を伝えるため、名前の類似性から混同しやすいです。外側毛帯は聴覚、内側毛帯は体性感覚(深部覚、触覚)と明確に区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、主要な感覚伝導路の名前、それが伝達する感覚の種類、そして脳内の経路(特に途中で交差する場所や、どの脳部位を経由するか)を詳細に確認する問題が考えられます。
関連知識
聴覚路の主要な経路は、蝸牛神経核 → 上オリーブ核 → 外側毛帯 → 下丘 → 内側膝状体 → 聴覚野(側頭葉)。内側毛帯路は、後根神経節 → 後索(薄束・楔状束) → 脳幹の薄束核・楔状束核 → 内側毛帯(対側へ交差) → 視床 → 体性感覚野(頭頂葉)。