動脈で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
動脈、静脈ともに基本的な血管壁は内膜、中膜、外膜の3層構造から成っています。これは血管解剖学の基本的な知識です。
選択肢ごとの解説
- 1. 動脈には通常、血液の逆流を防ぐための弁はありません。弁は主に静脈に見られます。正しくは:動脈には弁が存在しない。選びやすい理由:心臓に近い大動脈弁や肺動脈弁など、心臓内の弁と混同しやすいですが、これらは動脈そのものではなく、心臓と動脈の境目にある弁です。混同注意:静脈の弁や心臓の弁(大動脈弁、肺動脈弁など)
- 2. 容量血管は主に静脈を指し、全身の血液の大部分を貯留する役割があります。動脈は抵抗血管や分配血管としての役割が大きいです。正しくは:抵抗血管または分配血管とよばれる。選びやすい理由:血液を運ぶ血管であるため、血液を貯める機能も持ち合わせていると考えてしまうかもしれませんが、その主な機能ではありません。混同注意:抵抗血管(細動脈)や分配血管(動脈)と、容量血管(静脈)
- 3. 正解。動脈の壁は、内膜(内皮細胞)、中膜(平滑筋、弾性線維)、外膜(結合組織)という基本的な3層構造を持っています。これは血管の一般的な構造です。
- 4. 動脈は心臓から血液を送り出すため、静脈よりも血流速度が速いです。特に大動脈は最も速いです。正しくは:静脈より血流速度は速い。選びやすい理由:毛細血管などと混同して、全身を巡るうちに速度が落ちるというイメージを持つかもしれませんが、動脈と静脈の比較では動脈の方が速いです。混同注意:毛細血管の血流速度や、静脈の流速
- 5. 血管平滑筋の収縮・弛緩は主に交感神経によって調節されており、副交感神経の分布はほとんどないか、あったとしてもその作用は限定的です。正しくは:血管の平滑筋には主に交感神経が分布している。選びやすい理由:自律神経による調節は知っているため、交感神経と副交感神経の役割を混同しがちです。混同注意:交感神経と副交感神経の作用、特に血管収縮・弛緩への関与
国試ポイント
血管の構造と機能に関する基本的な知識が問われています。動脈、静脈、毛細血管のそれぞれの特徴(弁の有無、壁の構造、血流速度、神経支配、容量/抵抗血管の分類など)を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
動脈と静脈の構造・機能の違い、特に弁の有無、容量/抵抗血管の分類、血流速度、神経支配について混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、動脈と静脈だけでなく、毛細血管やリンパ管などの他の血管系との比較、さらに各血管の組織学的特徴(例:中膜の厚さ、弾性線維の量など)についても問われる可能性があります。
関連知識
血管の種類ごとの詳細な組織構造(弾性動脈、筋性動脈、細動脈、細静脈、静脈、毛細血管)、血圧と血流のメカニズム、自律神経系による循環調節。