原発性自然気胸について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
原発性自然気胸は、基礎疾患のない健康な若年痩せ型男性に好発する疾患であり、高身長の男性に多い傾向があります。再発率も高く、60歳以上に多いのはCOPDなどの基礎疾患に起因する続発性自然気胸です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。原発性自然気胸は、基礎疾患のない健康な若年痩せ型男性に好発する疾患です。特に10代後半から20代の男性に多く見られます。
- 2. 原発性自然気胸は、肥満者ではなく、むしろ痩せ型の人に多いことが特徴です。高身長で痩せ型の体格がリスク因子とされています。正しくは:痩せ型の人に多く発生します。選びやすい理由:一般的な疾患の中には肥満がリスクとなるものが多いため、そのイメージから選びやすいかもしれません。混同注意:睡眠時無呼吸症候群や心血管疾患など、肥満がリスク因子となる他の疾患の知識と混同する可能性があります。
- 3. 原発性自然気胸は再発率が高いことで知られており、初回発症後1年以内で約30-50%が再発するとされています。特に若年者では再発を繰り返すことも稀ではありません。正しくは:再発しやすい疾患です。選びやすい理由:多くの急性疾患は一度治癒すれば再発しないという一般的な認識から、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:外科的治療(胸膜癒着術など)により再発が抑制される場合と、疾患本来の再発傾向とを混同するかもしれません。
- 4. 原発性自然気胸は、低身長者ではなく、相対的に高身長で痩せ型の男性に多い傾向があります。これは胸腔の縦径が長く、肺尖部に機械的ストレスがかかりやすいことや、肺尖部ブラの形成が関連すると考えられています。正しくは:高身長者に多い傾向があります。選びやすい理由:身長と特定の疾患との関連性が思い浮かばない場合に、適当に選択してしまう可能性があります。混同注意:体格に関する誤った先入観や、他の疾患での体格との関連と混同する可能性があります。
- 5. 原発性自然気胸は若年層に好発する疾患であり、特に10代後半から20代の男性に多く見られます。60歳以上に多く発生するのは、COPDなどの基礎疾患に起因する『続発性自然気胸』です。正しくは:若年層に多く発生します。選びやすい理由:一般的に多くの疾患は加齢とともに発症リスクが高まるという認識から、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:原発性自然気胸と続発性自然気胸の疫学的な特徴(好発年齢や基礎疾患の有無)を混同する可能性があります。
国試ポイント
原発性自然気胸の疫学的特徴(好発年齢、性別、体格、再発率)と、続発性自然気胸との違いを正確に理解しているかを問う基本的な知識問題です。特に「痩せ型、高身長の若い男性」というキーワードが重要です。
混同注意
原発性自然気胸と続発性自然気胸の好発年齢・基礎疾患の有無、他の呼吸器疾患(例:COPD、肺がん)の疫学、疾患の再発傾向に関する知識と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、原発性自然気胸の診断基準、治療選択(特に再発予防のための外科的治療の適応)、リハビリテーションにおける注意点などを問う問題が出題される可能性があります。また、続発性自然気胸の基礎疾患管理や、鑑別診断もポイントとなるでしょう。
関連知識
自然気胸の分類(原発性、続発性)、原発性自然気胸の病態生理(肺尖部ブラの破裂)、自然気胸の症状(突然の胸痛、呼吸困難)、自然気胸の治療(安静、胸腔ドレナージ、手術)、続発性自然気胸の原因疾患(COPD、間質性肺炎、肺結核など)。