TypeⅡと比べてTypeⅠの筋線維の特徴で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
Type I筋線維は遅筋線維とも呼ばれ、持続的な収縮に適しており、主に有酸素性代謝経路でエネルギーを産生します。そのため、ミトコンドリアが豊富で酸素貯蔵のためのミオグロビンも多く、酸化的リン酸化の能力が高いです。一方、解糖系は嫌気性代謝経路であり、瞬発的な収縮に適したType II筋線維で活性が高いです。したがって、Type I筋線維では解糖系の酵素活性は低いという特徴が正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. Type I筋線維は持久力に優れ、疲労しにくい特徴があります。正しくは:Type I筋線維は疲労耐性が高い(疲労しにくい)性質を持つ。選びやすい理由:筋線維の種類と特性の混同。遅筋と速筋の基本的な違いが曖昧だと間違えやすい。混同注意:Type II筋線維(速筋線維)の特徴と混同しやすい。
- 2. 正解。Type I筋線維(遅筋線維)は主に有酸素運動に適しており、エネルギー産生をミトコンドリアでの酸化的リン酸化に依存するため、解糖系の酵素活性はType II筋線維に比べて低いです。正しくは:正答のため修正不要。選びやすい理由:解糖系と酸化的リン酸化の関係性を正確に理解していない場合、誤って選択肢から除外する可能性。混同注意:Type II筋線維は解糖系酵素活性が高く、Type I筋線維はその逆であるという点を混同しやすい。
- 3. Type I筋線維は「遅筋線維」とも呼ばれ、収縮速度は比較的遅いです。正しくは:Type I筋線維は収縮速度が遅い。選びやすい理由:「速筋」という言葉の響きからType Iを速いと誤解する。Type II筋線維が速いという認識はあっても、それとType Iを正確に区別できていない場合。混同注意:Type II筋線維(速筋線維)の特徴と混同しやすい。
- 4. Type I筋線維は酸素貯蔵のためにミオグロビンを豊富に含み、赤色を呈します。正しくは:ミオグロビンの含有量が多い。選びやすい理由:筋線維の色とミオグロビンの関係を理解していない場合。酸素運搬・貯蔵とミオグロビンの関連性を曖昧に認識している場合。混同注意:Type IIb筋線維(白色筋)の特徴と混同しやすい。
- 5. Type I筋線維は有酸素性代謝を主とするため、効率的なエネルギー産生のためにミトコンドリアを豊富に含んでいます。正しくは:ミトコンドリアの数が多い。選びやすい理由:ミトコンドリアと筋線維のエネルギー代謝の関係性を正確に把握していない場合。混同注意:Type II筋線維(特にIIb)はミトコンドリアが比較的少ないため、それと混同しやすい。
国試ポイント
筋線維の種類(Type I, Type II)ごとの生理学的特徴、特にエネルギー代謝経路、収縮特性、形態的特徴(ミトコンドリア、ミオグロビン、酵素活性)の比較理解が問われています。それぞれの筋線維がどのような運動に適しているかを関連付けて理解することが重要です。
混同注意
Type I筋線維とType II筋線維(特にType IIaとType IIb)それぞれの特性が非常に類似しているため、一つ一つの特徴を正確に記憶していないと混乱しやすいです。特に、エネルギー代謝経路(有酸素性 vs 嫌気性)、疲労耐性、収縮速度、ミトコンドリアやミオグロビンの量、解糖系酵素活性などの項目が混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
今後この論点が出題された場合、Type II筋線維(特にIIaとIIb)のそれぞれの特徴、およびそれらがどのような運動で優位に動員されるかについて問われる可能性が高いです。また、筋線維の種類がどのような運動トレーニングによって変化するか、あるいはその適応性についても問われるかもしれません。
関連知識
筋線維の分類(遅筋、速筋)、エネルギー供給システム(ATP-CP系、解糖系、有酸素系)、筋収縮の種類と特徴、運動の種類と筋線維動員の関係。これらの基礎知識が筋生理学の理解に不可欠です。