胸腰仙椎装具で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
胸腰仙椎装具の骨盤帯は、装具の安定性を保ち、効果的に体幹を支持するために、解剖学的なランドマークである大転子と腸骨稜の間に適切に配置されます。これにより、装具がずれることなく、治療効果を発揮できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 後方支柱は棘突起の側方に配置し、脊柱に直接圧迫がかからないようにします。正しくは:後方支柱は棘突起の側方に位置させる。選びやすい理由:脊柱の安定性を高める目的から、棘突起の直上に配置すると効果的だと誤解しやすい。混同注意:脊椎装具の目的と直接的な圧迫が与える影響について。
- 2. 正解。胸腰仙椎装具の骨盤帯は、安定性を確保するため大転子と腸骨稜の間に設置するのが適切です。これにより、骨盤をしっかりと包み込み、下方へのズレを防ぎます。選びやすい理由:解剖学的なランドマークに基づいた正しい位置付けの知識が問われている。混同注意:他の部位のランドマークや、装具の目的が混同されることがある。
- 3. 側方支柱は骨盤帯と胸椎バンドを結合し、体幹の側屈を制限します。肩甲間バンドは、胸椎バンドのずり上がりを防止するための補助的なバンドであり、主要な支柱とは結合しません。正しくは:側方支柱は骨盤帯と胸椎バンドを結合する。選びやすい理由:装具の構造として、縦方向の連結を想像しやすいため。混同注意:胸椎バンドと肩甲間バンドの役割の違い。
- 4. 胸椎バンドは腋窩部に接触しないよう、腋窩から指2本分ほど下方、肩甲骨下角よりやや上方に位置させることが多いです。肩甲骨の下1/3では低すぎて、胸椎上部の固定効果が不十分になる可能性があります。正しくは:胸椎バンドの位置は腋窩から指2本分下方、肩甲骨下角よりやや上方である。選びやすい理由:胸郭全体を覆うという漠然としたイメージから、その位置でも問題ないと誤解しやすい。混同注意:胸椎装具の適切な高さと、それがもたらす固定範囲への影響。
- 5. 腹部前当ての上縁は剣状突起の下方に位置させ、呼吸や食事の妨げにならないようにします。剣状突起の高さでは高すぎ、不快感や圧迫を引き起こす可能性があります。正しくは:腹部前当ての上縁の位置は剣状突起の下方に位置させる。選びやすい理由:胸骨下端のランドマークとして剣状突起が有名であり、装具の固定範囲として妥当と誤解しやすい。混同注意:胸部装具と腹部装具の境界、および身体機能への影響。
国試ポイント
この問題は、胸腰仙椎装具の各構成要素の正しい装着位置に関する基本的な知識を問うものです。特に、解剖学的ランドマークに基づいた正確な位置付けが重要視されます。
混同注意
装具の各部品の役割と、その装着位置が混同されやすいです。特に、身体のランドマークと装具の部品の相対的な位置関係は正確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出題された場合、胸腰仙椎装具だけでなく、頸椎装具や他の体幹装具についても、各部位の適切な装着位置とその理由、禁忌事項について問われる可能性が高いです。特に、患者の快適性や機能維持に配慮した調整方法が重要になります。
関連知識
体幹装具の種類(硬性、軟性)、各装具の適応疾患、効果、装着時の注意点、患者指導。