腎臓で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ネフロンは腎臓の基本的な機能単位であり、血液濾過を行う腎小体(糸球体とボーマン嚢)と、濾過液から必要な物質の再吸収や不要な物質の分泌を行い、尿を生成する尿細管(近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管)から構成されます。この定義は腎臓の生理学の基礎であり、正確に理解している必要があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 糸球体は腎皮質に存在します。腎髄質には主にヘンレループ、集合管、細い血管が分布しています。正しくは:糸球体は腎皮質に分布する。選びやすい理由:腎臓全体に広く分布しているという漠然としたイメージから、髄質にも多くあると誤解しやすい。混同注意:糸球体とヘンレループ、集合管の解剖学的位置関係を混同しやすい。
- 2. 輸出細動脈は、糸球体を通過した血液が流れる血管であり、尿を生成する集合管に直接つながることはありません。輸出細動脈はその後、尿細管周囲毛細血管網を形成します。正しくは:輸出細動脈は尿細管周囲毛細血管網につながる。選びやすい理由:腎臓内で血管と尿路系が密接に関わっているため、直接的な接続があるように感じやすい。混同注意:血管系と尿細管系の接続関係、特に腎小体後の血管の流れと尿路系の流れを混同しやすい。
- 3. 正解。ネフロンは腎臓の機能的単位であり、血液を濾過する腎小体(糸球体とボーマン嚢)と、濾過液を再吸収・分泌し尿を形成する尿細管(近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管)から成り立っています。この記述はネフロンの定義として正しいです。選びやすい理由:正答のため特になし。混同注意:正答のため特になし。
- 4. 輸入細動脈は糸球体に血液を運び、濾過が行われます。ヘンレループは尿細管の一部であり、輸入細動脈とは直接つながりません。輸入細動脈の血液は糸球体、輸出細動脈を経て尿細管周囲毛細血管網を形成します。正しくは:輸入細動脈は糸球体につながる。選びやすい理由:腎臓の血管と尿細管の各部位が近接しているため、直接的な接続があると錯覚しやすい。混同注意:輸入細動脈、糸球体、輸出細動脈、尿細管周囲毛細血管網、そして尿細管の各部分(近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管)の順序と接続関係を混同しやすい。
- 5. 腎乳頭は腎髄質に位置し、集合管の開口部がある部分で、尿を腎盂に送ります。ボーマン嚢は腎皮質にあり、糸球体を包み込んでいる構造です。両者は解剖学的に異なる位置にあり、腎乳頭がボーマン嚢に覆われることはありません。正しくは:腎乳頭は集合管の開口部であり、ボーマン嚢は糸球体を覆う。選びやすい理由:腎臓内の様々な構造の名前と位置関係が曖昧な場合、間違った組み合わせでも正しいように感じてしまう。混同注意:腎皮質と腎髄質の各構造(糸球体、ボーマン嚢、尿細管、ヘンレループ、集合管、腎乳頭)の位置関係と役割を混同しやすい。
国試ポイント
腎臓の基本的な解剖学的構造と機能単位であるネフロンの構成要素を正しく理解しているかどうかが問われています。特に、各部位の名称と役割、およびそれらの位置関係が重要です。
混同注意
腎臓の各部位の名称(糸球体、ボーマン嚢、尿細管、ヘンレループ、集合管、輸入/輸出細動脈、腎皮質、腎髄質、腎乳頭など)と、それらの相互の接続関係や位置関係。
次に同じ論点が出たら
腎臓に関する問題が出た場合、まずネフロンの構成要素と、それが腎臓のどの部位(皮質、髄質)に位置するかを確認する。次に、各部位でどのような機能(濾過、再吸収、分泌)が行われているかを思い出す。
関連知識
ネフロンの機能(濾過、再吸収、分泌)、腎臓の血管系(輸入細動脈、糸球体、輸出細動脈、尿細管周囲毛細血管)、腎臓のホルモン作用(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)。