大脳基底核に分類されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
大脳基底核は、運動の調節や学習、報酬系などに関与する脳の深部にある構造群です。主な構成要素には、尾状核、被殻、淡蒼球(これらを合わせて線条体、淡蒼球はさらに内節・外節に分かれる)、黒質、視床下核が含まれます。選択肢の中でこれに該当するのは「被殻」のみです。視床は間脳、上丘は中脳、下垂体は内分泌腺、歯状核は小脳の構造です。
選択肢ごとの解説
- 1. 視床は間脳の一部であり、大脳基底核とは異なる機能を持つ構造です。感覚情報の中継点として重要です。正しくは:視床は間脳の一部である。選びやすい理由:脳の深部に位置するため、大脳基底核と混同しやすい。混同注意:間脳の構造(視床、視床下部など)と大脳基底核(被殻、淡蒼球、尾状核など)
- 2. 上丘は中脳の一部であり、視覚反射などに関与する構造です。大脳基底核には分類されません。正しくは:上丘は中脳の一部である。選びやすい理由:脳幹の深部に位置するため、他の深部脳構造と混同しやすい。混同注意:脳幹の構造(中脳、橋、延髄)と大脳基底核
- 3. 正解。被殻は、尾状核、淡蒼球とともに線条体の一部を形成し、大脳基底核の主要な構成要素の一つです。運動制御に重要な役割を果たします。
- 4. 下垂体は間脳の視床下部に付着する内分泌腺であり、ホルモン分泌を司ります。大脳基底核とは機能も位置も異なります。正しくは:下垂体は内分泌器官であり、間脳の視床下部と連携する。選びやすい理由:脳の深部に位置し、重要な機能を持つため、他の深部脳構造と混同しやすい。混同注意:間脳の構造(視床、視床下部)と大脳基底核
- 5. 歯状核は小脳深部核の一つであり、小脳の運動制御機能において重要な役割を果たします。大脳基底核とは異なる器官に属します。正しくは:歯状核は小脳深部核の一つである。選びやすい理由:脳の深部に位置し、運動制御に関わるため、大脳基底核と混同しやすい。混同注意:小脳深部核(歯状核、栓状核、球状核、室頂核)と大脳基底核
国試ポイント
脳の主要な各部位(大脳、間脳、脳幹、小脳)に含まれる代表的な構造名を正確に理解し、分類できるかが問われています。特に、名称が似ていたり、機能的に関連する部位と混同しやすい点が狙われやすいです。
混同注意
視床(間脳)、視床下核(大脳基底核の一部)、小脳深部核(歯状核など)、中脳の核(赤核、黒質の一部など)といった、脳の深部に位置し運動制御に関わる様々な構造と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後同じ論点が出た場合、大脳基底核の各構成要素(尾状核、淡蒼球、黒質、視床下核など)の具体的な名称、またはそれらが属する上位の分類(例:線条体は大脳基底核の一部)を問われる可能性があります。また、それぞれの核の機能(例:黒質緻密部のドーパミン産生)や損傷時の症状(例:視床下核損傷によるバリズム)を問う問題も想定されます。
関連知識
大脳基底核の構成要素とその主な機能(運動抑制、運動開始の促進、運動学習など)、ドーパミン神経系との関連性、パーキンソン病やハンチントン病といった大脳基底核疾患の病態生理。