病因のうち化学的要因はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
喫煙は、タバコに含まれる多様な化学物質(ニコチン、タール、一酸化炭素など)が生体内の細胞や組織と化学反応を起こすことで、疾患のリスクを高めるため、化学的要因に該当します。他の選択肢は、熱、圧力、紫外線、放射線といった物理的なエネルギーや力に分類される要因です。
選択肢ごとの解説
- 1. 熱は物理的要因に分類されます。細胞や組織に損傷を与える物理的なエネルギーの一種です。正しくは:物理的要因です。選びやすい理由:日常的に遭遇するため、何となく原因になりそうだと感じるかもしれませんが、分類上の誤りです。混同注意:物理的要因と化学的要因の区別が曖昧だと間違えやすいです。
- 2. 圧力は物理的要因に分類されます。外部からの機械的な力が生体に作用することで病態を引き起こします。正しくは:物理的要因です。選びやすい理由:高気圧障害や減圧症など、圧力が病態に関わる例は多く、原因因子として認識されやすいですが、物理的分類です。混同注意:物理的な力の作用によるものか、物質の化学反応によるものかの区別がポイントです。
- 3. 正解。喫煙は、タバコに含まれるニコチン、タール、一酸化炭素などの化学物質が生体に作用することで、がんや呼吸器疾患、循環器疾患などの病態を引き起こすため、化学的要因に分類されます。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:生活習慣的な側面が強調されることが多いため、純粋な化学的要因として認識しづらいかもしれませんが、タバコの成分が化学物質である点が重要です。混同注意:生活習慣要因と化学的要因の区別、あるいはタバコの煙に含まれる個々の物質が化学物質であるという理解が重要です。
- 4. 紫外線は物理的要因(特に電磁波)に分類されます。光エネルギーが皮膚細胞のDNAに損傷を与えることで、皮膚がんや光老化などを引き起こします。正しくは:物理的要因です。選びやすい理由:化学物質ではないものの、皮膚に影響を与えるため、化学的要因と混同する可能性があります。混同注意:放射線や他の電磁波と同様に、エネルギーの形態としての物理的要因であることを理解する必要があります。
- 5. 放射線は物理的要因に分類されます。電離作用により細胞のDNAやタンパク質を損傷し、がんや放射線障害などを引き起こします。エネルギーの形態です。正しくは:物理的要因です。選びやすい理由:細胞に直接的な影響を与えるため、化学的な作用と混同しやすいですが、エネルギーの作用である点が異なります。混同注意:電離放射線と化学物質の作用機序の違いを明確に理解することが大切です。
国試ポイント
病因の分類(物理的、化学的、生物学的、社会心理学的、遺伝的要因など)を正確に理解しているかが問われています。特に、物理的要因と化学的要因の区別は頻出です。
混同注意
紫外線や放射線は、DNA損傷など細胞レベルでの変化を引き起こすため、化学的要因と混同しやすいですが、これらはエネルギーとしての作用であり物理的要因に分類されます。化学的要因は、特定の物質が化学反応を通じて生体へ影響を及ぼすものを指します。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、生物学的要因や社会心理学的要因の例を問う問題が出題される可能性があります。各分類に属する具体的な因子を複数例挙げて説明できるように準備しておきましょう。
関連知識
病因の分類は多岐にわたりますが、基本的な分類には物理的要因(熱、寒冷、外力、放射線、電磁波など)、化学的要因(毒物、薬剤、アレルゲン、タバコなど)、生物学的要因(細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など)、社会心理学的要因(ストレス、貧困など)、遺伝的要因があります。これらの具体例を把握しておくことが重要です。