チーム医療において理学療法士が行わないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
要介護認定申請における主治医意見書を作成するのは医師の職務であり、理学療法士が直接作成することはありません。理学療法士は、医師が意見書を作成する際に必要なADLや身体機能に関する情報を提供することで、間接的に関与します。他の選択肢は、理学療法士がチーム医療の中で多職種と連携して行う、または行い得る業務です。
選択肢ごとの解説
- 1. 理学療法士もチームの一員であり、必要に応じてチームリーダーを務めることはあり得ます。特に理学療法が治療の中心となるケースでは、理学療法士が主導的な役割を担うことも少なくありません。正しくは:理学療法士もチームリーダーを務めることがある。選びやすい理由:理学療法士はリハビリテーションの専門職なので、リーダーを務める役割ではないと誤解しやすい。混同注意:チーム内の役割分担と、リーダーシップの可能性の混同。
- 2. 正解。要介護認定申請の意見書を作成するのは、医師の役割です。理学療法士は意見書作成のために必要な情報(ADL状況、身体機能評価など)を医師に提供しますが、直接作成はしません。正しくは:要介護認定申請の意見書を作成するのは医師の役割である。選びやすい理由:利用者の身体機能や生活状況を最もよく把握している専門職の一つであるため、意見書作成にも関わると考えがち。混同注意:意見書作成に必要な情報提供と、実際の意見書作成の役割の混同。
- 3. 患者さんのリハビリテーション効果は栄養状態に大きく左右されるため、理学療法士が管理栄養士と連携し、栄養指導や食事内容について相談することは非常に重要です。正しくは:理学療法士は栄養指導について管理栄養士に相談することがある。選びやすい理由:栄養指導は管理栄養士の専門分野なので、理学療法士が関与しないと考えがち。混同注意:専門分野の区分と、連携の必要性の混同。
- 4. 人工呼吸器を使用している患者のリハビリテーションでは、理学療法が呼吸状態に影響を与えるため、安全かつ効果的な介入のために医師と呼吸器設定について情報共有し、相談することは必須です。正しくは:理学療法士は人工呼吸器の設定について医師に相談することがある。選びやすい理由:医療機器の操作は医師や看護師の専門であり、理学療法士が関与しないと考えがち。混同注意:機器の直接操作と、治療効果への影響を考慮した連携の混同。
- 5. 患者さんの在宅生活を支援するために、適切な福祉用具の選定は理学療法士の重要な役割の一つです。福祉用具の貸与手続きや社会資源の活用に関しては、ソーシャルワーカーと密に連携し相談します。正しくは:理学療法士は福祉用具の貸与についてソーシャルワーカーに相談することがある。選びやすい理由:福祉用具は社会福祉的な側面が強いため、ソーシャルワーカーのみの専門だと考えがち。混同注意:福祉用具の専門家(理学療法士)と、福祉用具の制度や手続きの専門家(ソーシャルワーカー)の役割の混同。
国試ポイント
チーム医療における理学療法士の役割と、他職種との連携範囲に関する基本的な知識を問う問題です。特に、他職種の専門性を理解し、理学療法士が直接実施しない業務を正確に判断できるかが重要となります。
混同注意
理学療法士が情報提供を行うことと、その情報に基づいた書類を最終的に作成する責任者の違い。各専門職の『直接の業務範囲』と『連携による関与の範囲』の区別。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各専門職(看護師、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど)が『直接行う業務』と『他職種と連携して関わる業務』の具体的な事例を正確に区別できるかを確認します。
関連知識
介護保険制度における要介護認定の流れ、主治医意見書の役割、各医療専門職の職務範囲(医師法、理学療法士法など)、チーム医療における情報共有の重要性。