心臓の構造で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
卵円窩は、胎児期に左右の心房を交通させていた卵円孔が、出生後に閉鎖した痕跡であり、心房中隔の右心房側に窪みとして認められます。この記述は心臓の解剖学的構造として正しい情報です。
選択肢ごとの解説
- 1. 僧帽弁は、左心房と左心室の間にある弁で、2つの弁尖(前尖と後尖)から構成されています。正しくは:僧帽弁は2つの弁尖から構成されています。選びやすい理由:弁の数に関する知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。三尖弁との混同を誘う可能性があります。混同注意:三尖弁(右心房と右心室の間にある3尖弁)と混同しやすいです。
- 2. 大動脈弁は左心室と大動脈の間に位置し、通常3つの半月弁(右冠尖、左冠尖、無冠尖)から構成されています。正しくは:大動脈弁は通常3つの弁尖から成ります。選びやすい理由:肺動脈弁も同様に3尖であるため、動脈弁の尖数に関する知識の曖昧さから誤って選ぶ可能性があります。混同注意:まれに先天的に2尖の大動脈弁(二尖弁)を持つ人もいますが、通常の大動脈弁は3尖です。
- 3. 洞房結節は心臓のペースメーカーとして機能し、右心房の上大静脈開口部近くに位置しています。正しくは:洞房結節は右心房に存在します。選びやすい理由:心臓の刺激伝導系に関する漠然とした知識では、心房にあることは理解できても、左右の区別がつきにくい場合に選択してしまう可能性があります。混同注意:房室結節(右心房と右心室の境界部)や、心臓の他の部位と混同しやすいです。
- 4. 正解。卵円窩は、胎児期に心房中隔に存在した卵円孔が閉鎖した痕跡で、心房中隔の右心房側に見られる凹みです。この記述は正しいです。
- 5. 三尖弁は右心房と右心室の間に位置する弁です。右心室から肺動脈への出口にあるのは肺動脈弁です。正しくは:三尖弁は右心房と右心室の間に位置します。選びやすい理由:右心系の弁であることは共通しているため、その位置関係を正確に覚えていないと誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:肺動脈弁と混同しやすいです。また、心室の流出口と流入経路の弁の区別が曖昧だと間違えやすいです。
国試ポイント
心臓の主要な弁(僧帽弁、三尖弁、大動脈弁、肺動脈弁)の弁尖数と位置、および刺激伝導系(洞房結節、房室結節)の正確な位置、さらには胎生期に由来する構造(卵円窩、動脈管索など)の知識が問われることが多いです。特に、弁の数や位置関係は混同しやすく、繰り返し出題されます。
混同注意
心臓の弁の弁尖数(二尖弁、三尖弁)と名称、心房と心室の左右の区別、刺激伝導系の各部位の名称と位置、胎生期の循環に関連する構造(卵円孔、動脈管、静脈管など)と成人後の痕跡(卵円窩、動脈管索、静脈索など)は、それぞれ混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に類似問題が出題された場合は、各弁の名称と弁尖数、左右どちらの心房・心室に接しているか、そして刺激伝導系の各部位の正確な位置と名称、さらに胎生期循環と成人期の残存構造の関係性を重点的に確認するようにします。
関連知識
・僧帽弁:左心房・左心室間、2尖。・三尖弁:右心房・右心室間、3尖。・大動脈弁:左心室・大動脈間、3尖(半月弁)。・肺動脈弁:右心室・肺動脈間、3尖(半月弁)。・洞房結節:右心房上部。・房室結節:右心房と右心室の境界部。・卵円孔:胎児期の心房中隔の開口部。出生後に閉鎖し卵円窩となる。