固定負荷にて行う運動負荷試験はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
マスターシングルテストは、特定の高さの踏み台を一定時間内に決められた回数昇降する運動負荷試験です。この試験では、踏み台の高さ、昇降回数、時間が固定されているため、負荷量が一定であり、「固定負荷」の運動負荷試験に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. Bruce法は、トレッドミルを使用し、時間経過とともに傾斜と速度を段階的に上げていく多段階漸増負荷試験です。固定負荷ではありません。正しくは:Bruce法は漸増負荷試験である。選びやすい理由:運動負荷試験の一種であり、名称は知っているため、選択肢として魅力的に映る。混同注意:固定負荷と漸増負荷の違い。
- 2. ランプ負荷法は、一定の傾きで負荷を連続的に漸増させていく試験です。固定負荷ではありません。正しくは:ランプ負荷法は漸増負荷試験である。選びやすい理由:連続的に負荷が変化する点で、固定負荷ではないと判断しやすいものの、運動負荷試験の知識が曖昧な場合に選んでしまう可能性がある。混同注意:固定負荷と漸増負荷の違い。
- 3. 分間歩行テスト(例:6分間歩行テスト)は、患者が自己のペースで可能な限り遠くまで歩く能力を評価するもので、一定の「固定負荷」で行う試験ではありません。心肺機能の評価指標ではありますが、ここでは負荷の種類が問われている。正しくは:分間歩行テストは、患者の自己ペースによる歩行能力を評価するもので、固定負荷ではない。選びやすい理由:運動耐容能を評価するテストであり、リハビリテーションでよく用いられるため、正しい選択肢だと誤解しやすい。混同注意:運動能力評価テストと運動負荷試験の分類、特に負荷形式の違い。
- 4. 正解。マスターシングルテストは、特定の高さの階段を一定時間(通常1分半)内で規定回数昇降する試験です。これは、決められた課題をこなすため、負荷量が固定されています。
- 5. シャトルウォーキングテストは、決められた速度で往復歩行を繰り返し、速度が段階的に速くなっていく(または、特定の速度を維持できなくなるまで続ける)漸増負荷試験です。固定負荷ではありません。正しくは:シャトルウォーキングテストは漸増負荷試験である。選びやすい理由:歩行を伴うテストであり、マスターシングルテストと混同しやすい。混同注意:固定負荷と漸増負荷の違い、特に歩行を伴うテストの種類。
国試ポイント
運動負荷試験の種類と、それぞれの負荷形式(固定負荷、漸増負荷など)について理解しているかを問う問題です。個々の試験の名前だけでなく、その試験がどのような原理で負荷をかけているのかを正確に把握しておく必要があります。特に、現場でよく用いられる試験と、その分類が問われやすいです。
混同注意
運動負荷試験には、負荷を段階的に増やしていく「漸増負荷」と、一定の負荷を維持する「固定負荷」があります。また、歩行能力を評価するテスト(例:6分間歩行テスト)と、心肺機能を評価するための運動負荷試験(例:Bruce法、マスターシングルテスト)の区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
次に類似問題が出題された場合は、まず「負荷の形式」が問われているのか、「試験の目的や評価項目」が問われているのかを明確にします。特に負荷形式については、各運動負荷試験が「一定の負荷」で実施されるのか、「段階的に負荷が増えていく」のかを、それぞれの試験名と紐付けて確認するようにします。
関連知識
運動負荷試験の主な目的(心疾患の診断、運動耐容能の評価、治療効果の判定など)、禁忌事項、実施中の観察項目(心電図、血圧、自覚症状など)。各試験における運動中止基準。ボルグスケールなど自覚的運動強度の評価。