滑車神経が支配する外眼筋はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
上斜筋は第IV脳神経である滑車神経によって支配される唯一の外眼筋です。滑車神経の障害は、眼球の下方回旋運動の制限や複視(特に下方視時)を引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. 下斜筋の運動は動眼神経(第III脳神経)によって支配されます。正しくは:下斜筋は動眼神経に支配されます。選びやすい理由:「斜筋」という名称から、同じく斜筋である上斜筋が滑車神経支配であることと混同し、選択してしまう可能性があります。混同注意:上斜筋と名前が似ているため、支配神経も同じと誤解する可能性があります。
- 2. 下直筋の運動は動眼神経(第III脳神経)によって支配されます。正しくは:下直筋は動眼神経に支配されます。選びやすい理由:多くの外眼筋を支配する動眼神経の存在を知っていても、どの直筋がどれに対応するか曖昧な場合に選択肢となることがあります。混同注意:上直筋や他の直筋との支配神経を混同することがあります。
- 3. 正解。上斜筋は、第四脳神経である滑車神経(Trochlear nerve)によって運動が支配される唯一の外眼筋です。この筋肉は眼球の下方および外側への回転運動に関与します。
- 4. 上直筋の運動は動眼神経(第III脳神経)によって支配されます。正しくは:上直筋は動眼神経に支配されます。選びやすい理由:直筋と斜筋の違い、あるいは「上」という共通点から支配神経を誤解することがあります。混同注意:下直筋や他の直筋、あるいは上斜筋との支配神経を混同することがあります。
- 5. 外側直筋の運動は外転神経(第VI脳神経)によって支配されます。正しくは:外側直筋は外転神経に支配されます。選びやすい理由:直筋の多くは動眼神経に支配されるため、外側直筋もそうであると誤って考えるか、あるいは外転神経という独立した神経の存在を意識しにくい場合に選びやすいです。混同注意:動眼神経が支配する他の直筋(上直筋、下直筋、内側直筋)と混同しやすいです。
国試ポイント
脳神経の機能とその支配筋、特に眼球運動に関わる脳神経(動眼神経、滑車神経、外転神経)とそれぞれの支配筋の組み合わせは、国家試験で頻出の基本事項です。各脳神経がどの筋肉を支配しているかを正確に記憶しているかが問われます。
混同注意
外眼筋の支配神経は動眼神経(第III脳神経)、滑車神経(第IV脳神経)、外転神経(第VI脳神経)の3つがあり、それぞれ支配する筋肉が限られているため、これらの区別が曖昧になりやすいです。特に動眼神経が多くの外眼筋を支配するため、滑車神経と外転神経の支配筋を正確に覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出題された場合、単に支配神経を問うだけでなく、特定の眼球運動障害(例:下方視での複視)から障害されている神経や筋肉を特定する問題、あるいは脳神経の他の機能(例:動眼神経の瞳孔括約筋支配)と組み合わせて出題される可能性があります。
関連知識
動眼神経(第III脳神経)は、上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋を支配します。滑車神経(第IV脳神経)は上斜筋のみを支配します。外転神経(第VI脳神経)は外側直筋のみを支配します。これらの知識に加えて、各外眼筋の具体的な作用(例:上斜筋は下方回旋、外転)も理解しておくことが重要です。