基礎代謝で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
食事誘発性熱産生(DIT)は、摂取する栄養素の種類によって異なり、蛋白質が最も高いです。これは、蛋白質の消化、吸収、そして代謝過程が他の栄養素に比べて多くのエネルギーを必要とするためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 基礎代謝は、精神的・肉体的に完全に安静な状態で測定されます。立位は安静状態とは言えず、座位や臥位で測定されます。正しくは:基礎代謝は、仰臥位などの完全に安静な状態で測定される。選びやすい理由:「安静」という言葉に引きずられやすいが、「立位」は安静状態ではない。混同注意:安静時エネルギー消費量と混同しやすいが、基礎代謝はより厳密な条件下で測定される。
- 2. 体温が上昇すると、体内での化学反応が促進され、代謝活動が活発になるため、基礎代謝は増加します。特に1℃の上昇で基礎代謝は約13%増加するとされています。正しくは:体温が上昇すると増加する。選びやすい理由:発熱で体力を消耗すると感じることから、代謝が抑制されると誤解する可能性がある。混同注意:体温調節とエネルギー消費の関係を混同しやすい。
- 3. 基礎代謝は、体表面積にほぼ比例するとされています。体表面積が大きいほど放熱量が多く、体温を維持するために必要なエネルギー消費も大きくなるためです。正しくは:同性、同年齢の場合、体表面積と比例の関係にある。選びやすい理由:比例・反比例の知識が曖昧だと誤りやすい。混同注意:体の大きさに関する他の生理学的指標との関係を混同しやすい。
- 4. METsは、特定の活動時のエネルギー消費量が安静時の何倍に相当するかを示す単位です。計算式は「活動時の代謝量 ÷ 安静時の代謝量」であり、差ではありません。正しくは:代謝当量〈METs〉は、作業時の代謝量と安静時の代謝量の比で示される。選びやすい理由:「差」と「比」の概念を混同しやすい。混同注意:運動強度を示す指標であるMETsの定義を曖昧に理解している場合に誤りやすい。
- 5. 正解。食事誘発性熱産生(DIT)は、栄養素の種類によって異なり、蛋白質が最も高く約30%、糖質が約5-10%、脂質が約4%程度とされています。これは蛋白質の消化・吸収・代謝により多くのエネルギーが必要となるためです。選びやすい理由:一般的に脂質の方がエネルギー量が多いことから、誤解しやすい。
国試ポイント
基礎代謝の定義、測定条件、影響因子、および関連するエネルギー代謝の指標(METs、食事誘発性熱産生)に関する知識が問われています。特に具体的な数値や比例・反比例の関係を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
基礎代謝と安静時代謝量の厳密な違い、比例と反比例、METsの計算方法(比と差)、食事誘発性熱産生における各栄養素の寄与度を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後、基礎代謝に影響を与える要因(年齢、性別、甲状腺機能など)や、基礎代謝の計算式(Harris-Benedict式など)について問われる可能性があります。また、活動量に応じたエネルギー消費量の具体的な計算問題が出題されることも考えられます。
関連知識
肥満、生活習慣病、運動処方におけるエネルギー消費量の計算、栄養管理。