頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。 この患者において機能していると推測される筋はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
問11の機能残存レベルはC6BⅡで、手関節背屈が強く、円回内筋が機能するが、上腕三頭筋は機能しない段階です。したがって、機能していると推測される筋は円回内筋です(公式正答1)。深指屈筋・長母指伸筋・尺側手根伸筋は、より下位の頸髄(C7〜C8)の支配が中心で、C6BⅡでは機能しません。上腕三頭筋が機能するのはC6BⅢ以上です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。C6BⅡは円回内筋が機能する段階であり、機能していると推測されます(公式正答)。
- 2. 深指屈筋はC7〜T1支配が中心で、C6BⅡでは機能しません。正しくは:C6BⅡで機能するのは円回内筋です。選びやすい理由:手指の屈筋として選びやすい選択肢です。混同注意:髄節レベルと筋
- 3. 上腕三頭筋が機能するのはC6BⅢ以上で、C6BⅡでは機能しません。正しくは:C6BⅡでは円回内筋は機能しますが、上腕三頭筋は機能しません。選びやすい理由:起き上がり動作に肘伸展が必要と考えて選びやすい選択肢です。混同注意:C6BⅡとC6BⅢの違い
- 4. 長母指伸筋はC7〜C8支配が中心で、C6BⅡでは機能しません。正しくは:C6BⅡで機能するのは円回内筋です。選びやすい理由:前腕の筋として選びやすい選択肢です。混同注意:髄節レベルと筋
- 5. 尺側手根伸筋はC7支配が中心で、C6BⅡでは機能しないと考えます。手関節背屈は主に橈側手根伸筋が担います。正しくは:C6BⅡで機能するのは円回内筋です。選びやすい理由:手関節背屈筋として選びやすい選択肢です。混同注意:橈側手根伸筋と尺側手根伸筋
国試ポイント
Zancolli分類のC6BⅡで機能している筋を、各筋の髄節レベルと結びつけて判断できるかが問われています。
混同注意
円回内筋(C6BⅡで機能)と上腕三頭筋(C6BⅢ以上で機能)を取り違えやすい問題です。
次に同じ論点が出たら
円回内筋や手関節背屈を活かした動作(テノデーシスアクションなど)を日常生活動作の練習に取り入れる。
関連知識
主な髄節レベル:円回内筋 C6〜C7、上腕三頭筋 C6〜C8(主にC7)、尺側手根伸筋 C6〜C8、長母指伸筋 C7〜C8、深指屈筋 C7〜T1。