三次予防にあたるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
三次予防とは、疾病が発症した後に行われる治療後のリハビリテーションや社会復帰支援など、機能回復や残存機能の維持、社会適応を促進する段階の予防を指します。脳卒中患者の職場復帰支援は、この定義に合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 高血圧患者の薬物療法は、すでに発症した疾患の悪化を防ぎ、合併症を予防する目的で行われるため、二次予防に含まれる活動です。正しくは:これは二次予防、特に早期治療・重症化予防にあたります。選びやすい理由:すでに疾病があるため、予防という言葉から三次予防と混同しやすいですが、ここでは合併症予防が主目的となります。混同注意:二次予防(早期治療・重症化予防)と三次予防(リハビリテーション・社会復帰)の区別。
- 2. 高齢者の骨折予防指導は、疾病(骨折)の発生そのものを未然に防ぐ目的で行われるため、一次予防に含まれる活動です。正しくは:これは一次予防にあたります。選びやすい理由:『予防指導』という言葉に引っ張られ、どの段階の予防か判断を誤る可能性があります。混同注意:一次予防(疾病発生予防)と二次予防(早期発見・早期治療)の区別。
- 3. 乳がんのマンモグラフィ検診は、疾病を早期に発見し、早期治療につなげる目的で行われるため、二次予防に含まれる活動です。正しくは:これは二次予防にあたります。選びやすい理由:『検診』という言葉から早期発見のイメージが強く、予防の概念と結びつきにくいかもしれません。混同注意:一次予防(疾病発生予防)と二次予防(早期発見・早期治療)の区別。
- 4. 正解。脳卒中患者の職場復帰支援は、疾病によって失われた機能の回復を図り、社会生活への再適応を支援する目的で行われるため、三次予防に該当します。
- 5. インフルエンザワクチンの接種は、疾病(インフルエンザ)の発生そのものを未然に防ぐ目的で行われるため、一次予防に含まれる活動です。正しくは:これは一次予防にあたります。選びやすい理由:『予防接種』という言葉は直接的ですが、どの段階の予防かを正確に理解する必要があります。混同注意:一次予防(疾病発生予防)と二次予防(早期発見・早期治療)の区別。
国試ポイント
疾病予防の一次・二次・三次の各段階における具体的な活動内容を理解しているかが問われています。特に、一次予防と二次予防、二次予防と三次予防の境界線が曖昧になりやすいため、それぞれの目的を正確に把握しておくことが重要です。
混同注意
一次予防(疾病発生予防)、二次予防(早期発見・早期治療・重症化予防)、三次予防(リハビリテーション・社会復帰支援)それぞれの具体的な活動が混同されやすい。特に、『予防』という言葉が使われている活動がどの段階に当たるのかを見極めることが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、まず各選択肢が『疾病の発生前』『疾病の早期段階』『疾病発症後』のどのタイミングの活動であるかを判断し、その目的が『疾病の発生予防』『疾病の早期発見・重症化予防』『機能回復・社会復帰』のどれに当たるかを照らし合わせることで正答を導けます。
関連知識
一次予防: 健康増進、特定疾病予防(予防接種、生活習慣改善、健康教育)。二次予防: 早期発見(検診、スクリーニング)、早期治療。三次予防: リハビリテーション、社会復帰、QOL向上。