動脈と脈拍の触知部位との組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
足背動脈は、足関節の前面から足背を通り、長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間を走行するため、この位置で脈拍を触知するのが適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 浅側頭動脈の触知部位は外耳孔の後方ではなく、前方、具体的には耳珠の前方から上方に向かって触れるのが一般的です。後方には乳様突起などがあります。正しくは:浅側頭動脈:耳珠の前方から上方選びやすい理由:側頭部の触知という大まかな認識があると、詳細な位置を誤認しやすい。混同注意:後頭動脈や乳様突起の位置と混同する可能性がある。
- 2. 総頸動脈の触知部位は、胸鎖乳突筋の内縁(前縁)と気管の間です。外縁では脈拍を触れにくいです。正しくは:総頸動脈:胸鎖乳突筋の内縁と気管の間選びやすい理由:胸鎖乳突筋が目印になることは正しいので、内縁と外縁を混同しやすい。混同注意:内頸静脈など他の頸部の構造の位置と混同しやすい。
- 3. 上腕動脈の触知部位は、上腕骨内側上顆のやや上、上腕二頭筋腱の内側です。外側ではありません。正しくは:上腕動脈:上腕遠位部の上腕二頭筋腱の内側選びやすい理由:上腕遠位部や上腕二頭筋腱がランドマークであることは正しいので、内側と外側を混同しやすい。混同注意:橈骨動脈や尺骨動脈といった前腕の動脈の触知部位と混同しやすい。
- 4. 大腿動脈の触知部位は、鼠径靭帯の中央やや下方、大腿三角の内側、具体的には恥骨筋と大腿直筋の間あたり(もしくは大腿動脈三角内で腸腰筋の内側)です。腸腰筋の外側ではありません。正しくは:大腿動脈:鼠径靭帯の中央やや下方、大腿三角の内側(腸腰筋の内側)選びやすい理由:鼠径部という大きな位置が正しいので、細かい解剖学的関係性を誤解しやすい。混同注意:大腿神経や大腿静脈といった大腿三角内の他の構造の位置と混同しやすい。
- 5. 正解。足背動脈は、足背の中央部を走行し、一般的に長母指伸筋腱と長指伸筋腱(または示指への腱)の間で触知されます。この記述は正しいです。選びやすい理由:特にありません。この記述は解剖学的にも正確で、脈拍触知の標準的な位置を示しています。
国試ポイント
この問題は、主要な動脈の解剖学的な位置と、臨床実習で必須となる脈拍触知部位に関する知識を問うものです。各動脈がどの筋や骨のランドマークに対して、内側・外側・前方・後方のどこに位置するかを正確に理解しているかが試されます。
混同注意
動脈の周囲にある他の神経や静脈、腱などの構造との位置関係を混同しやすい。特に「内側」と「外側」の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出たら、単に触知部位だけでなく、その動脈が栄養する領域や、その動脈の閉塞が引き起こす症状(例:間欠性跛行など)と関連付けて問われる可能性があります。また、乳幼児や小児における触知部位の違いや、緊急時の脈拍触知(例:頸動脈、大腿動脈)の優先順位なども考慮されるかもしれません。
関連知識
主要な動脈の走行と分岐、解剖学的三角や窩(例:大腿三角、肘窩、頸動脈三角)内の構造物の配置。また、末梢動脈疾患の診断における触知の重要性。