脳底動脈から直接分岐する血管はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
脳底動脈は、椎骨動脈の合流によって形成され、小脳や脳幹に血液を供給する重要な血管です。そこから直接分岐する主な血管には、上小脳動脈、前下小脳動脈、および後下小脳動脈(これは椎骨動脈から分岐することもある)があります。本選択肢では、上小脳動脈と前下小脳動脈が脳底動脈から直接分岐する血管として正解となります。その他の選択肢は、内頸動脈系から分岐するか、ウィリス動脈輪を構成する血管です。
選択肢ごとの解説
- 1. 前大脳動脈は内頸動脈の終枝であり、脳底動脈からは直接分岐しません。左右の前大脳動脈は前交通動脈で連結します。正しくは:内頸動脈から分岐します。選びやすい理由:大脳に血液を供給する主要動脈の一つであるため、脳の血管系に関する知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:中大脳動脈や後大脳動脈など、他の大脳への供給血管との関係。
- 2. 中大脳動脈は内頸動脈の終枝であり、脳底動脈からは直接分岐しません。正しくは:内頸動脈から分岐します。選びやすい理由:前大脳動脈と同様に、大脳への主要な血液供給路であるため、混同しやすいです。混同注意:前大脳動脈や後大脳動脈など、他の大脳への供給血管との関係。
- 3. 後交通動脈は内頸動脈から分岐し、後大脳動脈と交通する血管です。脳底動脈から直接分岐するわけではありません。正しくは:内頸動脈から分岐し、後大脳動脈と吻合します。選びやすい理由:ウィリス動脈輪の一部であり、脳底動脈と後大脳動脈の間にあるため、脳底動脈との関連が強く感じられ、直接の分岐と誤解しやすいです。混同注意:脳底動脈から分岐する後大脳動脈との関係、およびウィリス動脈輪の構成。
- 4. 正解。上小脳動脈は、脳底動脈の最も吻側から直接分岐し、中脳周囲を回って小脳の上部に血液を供給します。
- 5. 正解。前下小脳動脈は、脳底動脈の中間部あたりから直接分岐し、橋と延髄の側方を通って小脳の前下部に血液を供給します。
国試ポイント
脳の主要な動脈系(内頸動脈系と椎骨脳底動脈系)と、それぞれの動脈から直接分岐する主な血管の位置関係を正確に理解しているかを問う問題です。特に、小脳や脳幹に血液を供給する動脈の名称と、その起始部が重要になります。
混同注意
脳動脈の各名称が似ており、どの動脈から分岐するのか、またウィリス動脈輪のどの部分を構成するのかが混同しやすいポイントです。特に、大脳へ向かう血管と小脳・脳幹へ向かう血管の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が問われた場合、各動脈が供給する脳領域(大脳、小脳、脳幹のどの部分か)や、閉塞時の症状との関連が問われる可能性があります。また、ウィリス動脈輪の閉塞や奇形に関する問題も考えられます。
関連知識
ウィリス動脈輪の構成血管、内頸動脈の枝(前大脳動脈、中大脳動脈、後交通動脈など)、椎骨動脈の枝(後下小脳動脈、脊髄動脈など)、後大脳動脈の起始(脳底動脈終枝)。