関節リウマチで起こりにくいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
フォーク状変形は、橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)に見られる特徴的な変形であり、関節リウマチで直接的に発生するものではありません。関節リウマチでは、他の選択肢に挙げられているオペラグラス変形、尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形といった、滑膜炎による関節破壊と靭帯の弛緩や腱の損傷に起因する様々な変形が生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. この変形は関節リウマチの重症例で起こりうる特徴的な変形です。骨の吸収が著しく進み、指が短縮し望遠鏡のように縮む状態を指します。正しくは:これは関節リウマチで起こりやすい変形です。選びやすい理由:独特の名称であるため、あまり聞き慣れない学生は「起こりにくい」と誤解する可能性があります。混同注意:他の一般的なリウマチ性変形(尺側偏位、スワンネックなど)と混同することはありませんが、重症度が高い変形であるという認識が不足していると間違えやすいです。
- 2. これは関節リウマチで非常によく見られる手関節やMP関節の変形です。指が小指側に曲がる状態を指します。正しくは:これは関節リウマチで非常に頻繁に観察される変形です。選びやすい理由:リウマチの代表的な変形なので、あえて「起こりにくい」を選ぶことは稀ですが、選択肢が全て関節変形であるため、知識が曖昧だと迷う可能性はあります。混同注意:他のリウマチ性変形とは区別しやすいですが、変形がなぜ起こるかの病態生理と混同することがあるかもしれません。
- 3. これは関節リウマチの指によく見られる変形の一つです。PIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲を特徴とします。正しくは:これは関節リウマチで起こりやすい特徴的な変形です。選びやすい理由:名称から病態を連想しにくく、他の変形と混同しやすいかもしれません。混同注意:ボタン穴変形と混同されやすいです。スワンネック変形はPIP関節過伸展+DIP関節屈曲、ボタン穴変形はPIP関節屈曲+DIP関節過伸展です。
- 4. 正解。フォーク状変形は、橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)に特有の変形であり、関節リウマチで直接的に生じる変形ではありません。正しくは:これは橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)で起こる特徴的な変形です。選びやすい理由:「変形」という共通のキーワードがあるため、リウマチ性変形の一部と誤認しやすいです。また、リウマチ患者が転倒して骨折する可能性がないわけではないため、間接的な関連を考えてしまうかもしれません。混同注意:橈骨遠位端骨折以外の関節リウマチ特有の変形(例:尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形、オペラグラス変形など)と混同しやすいです。これらは病態が全く異なるため、混同しないように正確な知識が必要です。
- 5. これは関節リウマチの指によく見られる変形の一つです。PIP関節の屈曲とDIP関節の過伸展を特徴とします。正しくは:これは関節リウマチで起こりやすい特徴的な変形です。選びやすい理由:スワンネック変形と名称が似ており、どちらか片方しか覚えていない場合に間違えやすいです。混同注意:スワンネック変形と混同されやすいです。ボタン穴変形はPIP関節屈曲+DIP関節過伸展、スワンネック変形はPIP関節過伸展+DIP関節屈曲です。
国試ポイント
関節リウマチの代表的な関節変形に関する知識を問う問題です。特定の変形がどの疾患に特徴的であるかを正確に理解しているかを確認しています。疾患と症状の関連付けが重要です。
混同注意
関節リウマチでみられる様々な指の変形(スワンネック、ボタン穴、オペラグラス)と、他の疾患(特に骨折)でみられる特徴的な変形(フォーク状変形)が混同されやすい点です。名称の類似性や「変形」という共通の言葉に惑わされないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に類似の論点が出題された場合、疾患とそれに特徴的な変形の組み合わせを問われるでしょう。例えば、「変形性股関節症で起こりにくい変形はどれか?」や「パーキンソン病患者の姿勢の特徴はどれか?」といった形で、特定の疾患と身体所見の関連性を問う問題が予想されます。各変形の病態生理や解剖学的背景まで理解しているかどうかが重要になります。
関連知識
コーレス骨折、スワンネック変形、ボタン穴変形の病態生理と原因、それぞれの変形がどの関節にどのような形で現れるか。関節リウマチの進行度と変形の関連。保存療法と手術療法。