副腎髄質から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
副腎髄質からはカテコールアミンであるアドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。これらのホルモンは交感神経系の興奮時に放出され、身体のストレス応答に関与します。選択肢2のアルドステロン、3のアンドロゲン、4のコルチゾールは、いずれも副腎皮質から分泌されるホルモンであり、髄質とは異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アドレナリン(エピネフリン)は、副腎髄質から分泌される主要なホルモンの一つで、交感神経系の興奮時に放出され、心拍数増加、血管収縮、血糖値上昇などの効果をもたらします。選びやすい理由:副腎のホルモンとして広く知られているため、正答として選びやすいです。混同注意:副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロンなど)と混同することがあります。
- 2. アルドステロンは、副腎の皮質(球状帯)から分泌される鉱質コルチコイドであり、腎臓でのナトリウム再吸収とカリウム排泄を促進し、血圧調節に関与します。髄質からの分泌ではありません。正しくは:アルドステロンは副腎皮質から分泌されます。選びやすい理由:副腎から分泌されるホルモンであるため、副腎髄質からの分泌と誤解しやすいです。混同注意:他の副腎ホルモン、特に皮質ホルモン(コルチゾールなど)と混同しやすいです。
- 3. アンドロゲンは主に性腺(男性では精巣、女性では卵巣)から分泌されますが、副腎皮質(網状帯)からも少量分泌されます。副腎髄質からの分泌ではありません。正しくは:アンドロゲンは主に性腺、一部は副腎皮質から分泌されます。選びやすい理由:副腎からも分泌されるホルモンであるため、副腎髄質からの分泌と誤解しやすいです。混同注意:副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)や、他の性ホルモンと混同しやすいです。
- 4. コルチゾールは、副腎の皮質(束状帯)から分泌される糖質コルチコイドであり、ストレス応答、血糖値調節、免疫抑制など多様な生理作用を持ちます。髄質からの分泌ではありません。正しくは:コルチゾールは副腎皮質から分泌されます。選びやすい理由:副腎の主要なホルモンとして広く知られているため、副腎髄質からの分泌と誤解しやすいです。混同注意:他の副腎ホルモン、特に髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)と混同しやすいです。
- 5. 正解。ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)は、副腎髄質からアドレナリンとともに分泌されるホルモンで、血管収縮作用がアドレナリンよりも強いなど、アドレナリンと類似した生理作用を持ちます。選びやすい理由:アドレナリンとセットで覚えられることが多く、正答として選びやすいです。混同注意:副腎皮質ホルモンと混同することがあります。
国試ポイント
副腎の構造と、各部位(皮質と髄質)から分泌されるホルモンの種類を正確に区別できるかが問われます。特に、副腎皮質ホルモンは層によって分泌される種類が異なることも理解しておく必要があります。
混同注意
副腎皮質から分泌されるホルモン(糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、副腎アンドロゲン)と、副腎髄質から分泌されるホルモン(カテコールアミン)の区別。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、副腎皮質ホルモンの種類と作用、それぞれの分泌部位(皮質の各層)について、より詳細な知識が問われる可能性があります。また、これらのホルモンの過剰症・欠乏症(クッシング症候群、アジソン病、原発性アルドステロン症など)や、関連する疾患の症状についても確認が必要です。
関連知識
副腎皮質は外側から球状帯(鉱質コルチコイド:アルドステロンなど)、束状帯(糖質コルチコイド:コルチゾールなど)、網状帯(副腎アンドロゲン)の3層構造からなります。副腎髄質は交感神経節の一部とみなされ、神経堤由来です。アドレナリンとノルアドレナリンは、それぞれフェニルエタノールアミン-N-メチルトランスフェラーゼ(PNMT)の作用の有無で変換されます。