六淫のうち、寒邪の性質はどれか。
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正解は2番
解説
寒邪は陰邪であり、その基本性質として「凝滞」と「収引」がある。寒気は気血津液の流通を滞らせ、温煦機能を低下させるため、疼痛や血行不良などの凝滞症状を引き起こす。また、経絡や筋脈を縮小・引き攣らせる収引の性質も併せ持つため、冷えると身体がこわばる現象が生じる。
選択肢ごとの解説
- 1. 重濁の性質を持つのは湿邪であり、水分代謝の停滞による身体の重だるさや濁った分泌物の特徴を示す。本問の寒邪は凝滞や収引の性質を示すため当てはまらない。
- 2. 正解。寒邪は陰邪であり、その基本性質として「凝滞」と「収引」がある。寒気は気血津液の流通を滞らせ、温煦機能を低下させるため、疼痛や血行不良などの凝滞症状を引き起こす。また、経絡や筋脈を縮小・引き攣らせる収引の性質も併せ持つため、冷えると身体がこわばる現象が生じる。
- 3. 炎上の性質を持つのは火邪や熱邪であり、激しく燃え上がるような上方への熱的傾向を示す。本問の寒邪は陰邪であり、冷却作用や凝滞性を持つため当てはまらない。
- 4. 昇散の性質を持つのは風邪や暑邪などであり、上向きや外向きに発散する傾向がある。本問の寒邪は凝滞や収引の性質を示すため当てはまらない。
国試ポイント
六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)のそれぞれが持つ独特の性質と、代表的な臨床症状を結びつけて理解できているかが問われる。
覚え方
寒は「冷え・痛み・悪寒」、湿は「重さ・むくみ・粘り」と対比して覚える。
対になる知識
風邪=軽揚性・遊走性(痒み・移動性の痛み) / 寒邪=凝滞性・収引性(悪寒・強い痛み) / 暑邪=昇散性・炎熱性(高熱・多汗・口渇) / 湿邪=重濁性・粘滞性(身体重だるさ・浮腫) / 燥邪=乾燥性(皮膚乾燥・乾咳) / 火邪=炎上性・紅腫化膿(発赤・腫脹・化膿)
関連知識
三毒説などの日本独自の概念や、東洋医学における病理産物(瘀血・痰飲など)との関連を整理する。六淫の各邪気がもたらす主たる症状を正しく結びつけて覚えることが臨床的にも重要である。