月経周期の乱れやイライラを訴える患者で、肝鬱気滞の病証を示唆する特徴的な症状はどれか。
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正解は2番
解説
肝は疏泄を主り、気の巡りや情緒の安定、月経の調節に関与する。ストレスなどにより肝の疏泄機能が失調して気機が鬱滞すると(肝鬱気滞)、情緒不安やイライラ、月経不順のほか、体内の気が滞ることで自然と深い呼吸やため息(太息)が出るのが特徴的な症状となる。
選択肢ごとの解説
- 1. これは心火亢盛や心神不安で見られる症状である。本問の肝鬱気滞ではイライラや月経周期の乱れ、太息がより直接的な示唆症状となる。
- 2. 正解。肝は疏泄を主り、気の巡りや情緒の安定、月経の調節に関与する。ストレスなどにより肝の疏泄機能が失調して気機が鬱滞すると(肝鬱気滞)、情緒不安やイライラ、月経不順のほか、体内の気が滞ることで自然と深い呼吸やため息(太息)が出るのが特徴的な症状となる。
- 3. これは脾胃気虚などの病証で見られる症状である。本問の肝鬱気滞では食欲不振よりも情緒不安や太息が主症状となる。
- 4. これは脾虚や肝木乗土による腹痛・下痢の病証でみられることがあるが、肝鬱気滞単独の代表的かつ特異的な随伴症状としては太息が最も適切である。
国試ポイント
肝鬱気滞の代表的症状として「太息(ため息)」や「胸脇苦満」が問われる。五臓の生理機能(肝の疏泄)と結びつけて覚えることが重要。
覚え方
肝のトラブル・ストレスサイン ⇄ 「イライラ・月経不順・太息(ため息)」
対になる知識
肝鬱気滞による太息(ため息)が気の滞りや精神的ストレスを反映するのに対し、気虚や疲労に伴うあくび(呵欠)、肺気虚や心気虚に伴う息切れ(短気)、外感風寒に伴うくしゃみ(噴嚔)など、身体の様々な生理的・病理的反応が特定の病証に対応している。
関連知識
肝は血を蔵し、月経の調節を行うため、肝の異常は月経不順や月経痛を引き起こしやすい。またストレスは気の停滞を生じさせ、気滞からさらに血瘀や火化へ進展することもある。