縦隔炎の主な症状として正しいものはどれか。
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正解は4番
解説
縦隔炎は、食道穿孔や頸部・胸部の感染が縦隔に波及して生じる重篤な炎症である。主な症状として、胸骨後部の激しい胸痛、嚥下痛、呼吸困難、高熱などが現れる。
選択肢ごとの解説
- 1. これはホルネル症候群の症状。縦隔腫瘍などが交感神経幹や星状神経節を圧迫した際に現れる神経症状である。
- 2. これらは眼球突出(バセドウ病等)や眼振(中枢神経・前庭神経障害等)の所見であり、縦隔炎の主症状ではない。
- 3. これはベル現象の説明。顔面神経麻痺などで目を閉じようとした際に眼球が上方に偏位する現象であり、縦隔炎とは無関係である。
- 4. 正解。縦隔炎は、食道穿孔や頸部・胸部の感染が縦隔に波及して生じる重篤な炎症である。主な症状として、胸骨後部の激しい胸痛、嚥下痛、呼吸困難、高熱などが現れる。
国試ポイント
縦隔炎の臨床像(胸痛、発熱、呼吸困難)や、縦隔腫瘍による神経圧迫症状(ホルネル症候群)の区別が問われる。
覚え方
縦隔炎は胸(む)ねが激痛、熱(ねつ)
対になる知識
縦隔炎の典型的な臨床症状には、胸骨後部の激しい胸痛、嚥下困難、発熱などが含まれ、緊急の対応を要する。一方、縦隔腫瘍などによる交感神経幹の圧迫では、縮瞳、眼瞼下垂、眼球陥没、発汗低下を主徴とするホルネル症候群が引き起こされ、病変の局在診断の手がかりとなる。
関連知識
縦隔は左右の胸膜腔に挟まれた胸郭中央の領域であり、前方は胸骨、後方は脊椎によって囲まれている。内部には心臓、大動脈や大静脈などの主要な大血管、気管、食道、胸腺、神経組織など生命維持に直結する重要な器官が密集しているため、炎症や腫瘍の波及時に重大な病態を呈する。