梗塞において、融解壊死(液化壊死)を最も生じやすい臓器はどれか。
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正解は1番
解説
壊死はその組織の構造的特徴や成分によって形態が異なる。脳組織は水分および脂質成分が非常に豊富である一方、支持組織である間質が少ない。そのため、虚血により細胞が死滅して融解・崩壊した際、組織全体がドロドロの液体状になる融解壊死(液化壊死)を最も生じやすい臓器として知られている。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。壊死はその組織の構造的特徴や成分によって形態が異なる。脳組織は水分および脂質成分が非常に豊富である一方、支持組織である間質が少ない。そのため、虚血により細胞が死滅して融解・崩壊した際、組織全体がドロドロの液体状になる融解壊死(液化壊死)を最も生じやすい臓器として知られている。
- 2. これは肝臓梗塞などの説明。肝臓はタンパク質を多く含む実質臓器であり、虚血性壊死を起こした場合は凝固壊死の像を示すのが特徴である。
- 3. これは心筋梗塞などの説明。心臓はタンパク質に富む実質臓器であり、虚血に陥ると細胞内のタンパク質凝固が優位となるため、融解壊死ではなく凝固壊死を生じる。
- 4. これは脾梗塞などの説明。脾臓は血流が豊富で網内系細胞が多い実質臓器であり、虚血に際しては凝固壊死(白色梗塞)を起こすため、液化壊死とはならない。
国試ポイント
壊死の形態(凝固壊死、融解壊死、乾酪壊死、脂肪壊死)と好発部位の組合せは国家試験の定番であり、特に「脳=融解壊死」「心・腎・脾・肝=凝固壊死」の対比が狙われやすい。
覚え方
「脳はトロトロ、融解(液化)壊死」:脳の組織は分解酵素と水分が多く支持組織がないため、液状(融解)になる。
対になる知識
・凝固壊死=心臓、腎臓、脾臓、肝臓などの実質臓器の梗塞 ・融解壊死=脳の梗塞、膿瘍形成時 ・乾酪壊死=結核などの肉芽腫性病変 ・脂肪壊死=急性膵炎における膵周囲脂肪組織
関連知識
虚血や組織壊死の形態には、タンパク質が凝固する凝固壊死と、組織が自己融解酵素によってドロドロの液体状に変化する融解壊死(液化壊死)がある。脳実質は脂質や水分が多くタンパク質が少ないため、虚血性壊死を起こすと典型的な融解壊死を呈する。