肩関節の内旋を制限する筋緊張亢進がある場合、その制限因子となる拮抗筋はどれか。
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正解は1番
解説
肩関節の内旋運動に対して、外旋作用をもつ棘下筋や小円筋が拮抗筋として働く。棘下筋は肩甲骨の棘下窩から起こり上腕骨大結節に停止する筋であり、その緊張が亢進すると外旋位への保持が強まり、反対方向である内旋運動時の可動域制限因子となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。肩関節の内旋運動に対して、外旋作用をもつ棘下筋や小円筋が拮抗筋として働く。棘下筋は肩甲骨の棘下窩から起こり上腕骨大結節に停止する筋であり、その緊張が亢進すると外旋位への保持が強まり、反対方向である内旋運動時の可動域制限因子となる。
- 2. 烏口腕筋は肩関節の屈曲および内転に作用するため、内旋制限の直接的な拮抗筋とはならない。
- 3. 三角筋前部繊維は肩関節の屈曲、水平屈曲および内旋に作用するため、内旋運動の協働筋(作動筋)となり、内旋を制限する拮抗筋ではない。
- 4. 上腕二頭筋長頭は肩関節の屈曲や外転位での内旋に影響するが、主要な内旋の拮抗筋ではない。
国試ポイント
肩関節の各運動(屈曲・伸展・外転・内転・内旋・外旋)に作用する筋肉の組合せ、特に回旋筋腱板(ローテーターカフ)の作用の区別が国家試験で問われる。
覚え方
外旋は「きょくか(棘下)」「しょうえん(小円)」
対になる知識
肩関節の運動に関与する筋群の作用を対比して覚える。肩関節を内旋させる作用を持つ筋としては肩甲下筋、大胸筋、広背筋、大円筋が挙げられる。これに対し、肩関節を外旋させる作用を持つ拮抗筋としては棘下筋および小円筋が挙げられる。筋緊張亢進によって特定の運動が制限される場合、その制限因子となるのは主動作筋ではなく拮抗筋である。
関連知識
回旋筋腱板(ローテーターカフ)は、上腕骨頭を関節窩に引きつけて肩関節の安定性に寄与する4つの筋群から構成される。具体的には、上腕骨頭の上方を覆う棘上筋(外転)、後方を覆う棘下筋(外旋)および小円筋(外旋)、そして前方を覆う肩甲下筋(内旋)の4筋であり、臨床的にも極めて重要である。