長時間歩行による下腿後面の強い疼痛と筋痙攣を訴える患者に対し、下腿三頭筋の緊張緩和を目的として局所治療を行うこととした。最も適切な経穴はどれか。
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正解は1番
解説
飛揚は足の太陽膀胱経の経穴であり、下腿後面、承山の上方7寸に位置する。下腿三頭筋の深部の痛みや下腿後面の痙攣に対して有効な局所治療穴とされる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。飛揚は足の太陽膀胱経の経穴であり、下腿後面、承山の上方7寸に位置する。下腿三頭筋の深部の痛みや下腿後面の痙攣に対して有効な局所治療穴とされる。
- 2. 血海は脾経の経穴であり、大腿前内側、膝蓋骨内上方に位置する。婦人科疾患などに用いられる。
- 3. 梁丘は胃経の経穴であり、大腿前外側、膝蓋骨底の外上方に位置する。下腿後面の疾患には用いない。
- 4. 豊隆は胃経の経穴であり、下腿外側、外果の上方8寸に位置する。痰飲の治療や下腿外側の疾患に用いられる。
国試ポイント
下腿後面の痛みに用いられる膀胱経の経穴(承山、飛揚など)の位置と適応症の区別が問われる。
覚え方
ひやう(飛揚)は下腿後面の「ひ(腓腹筋・ヒラメ筋)」の深部痛に効く。
対になる知識
下腿後面に位置する下腿三頭筋の緊張やこむら返りに対しては足太陽膀胱経の飛揚や承山が選定される一方、下腿前外側の前脛骨筋や長趾伸筋などの障害に対しては足陽明胃経の豊隆や足三里などが選定される。このように下肢の解剖学的コンパートメントや経脈の走行に沿った表裏の対比的な知識が必要である。
関連知識
飛揚は足太陽膀胱経の絡穴であり、外果の上方7寸、腓腹筋の外側下方に位置する。足太陽膀胱経は下腿後面を下行するため、長時間の歩行等による下腿三頭筋の過緊張や腓腹筋痙攣(こむら返り)に対する局部および遠隔治療穴として極めて有効な経穴の一つである。