病気の解説

イタイイタイ病

別名:イ病

まず相談する診療科腎臓内科
この解説の項目5項目

受診の目安

イタイイタイ病では、初期には腰や肩、膝などの痛みがあり、次第に太ももや腕へ痛みが広がることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、腎臓内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

イタイイタイ病は、日本の四大公害病の1つとして知られる環境汚染による病気です。発症すると腎機能障害が起き、骨がもろくなるため、ちょっとした力でも骨折しやすく、全身に激しい痛みを感じることがあります。発症は、富山県の神通川流域で多く見られ、原因としてカドミウムの長期間の摂取が関係しているとされました。公害健康被害補償法にもとづく医療救済が進み、該当者が認定されています。

主な症状

初期には腰や肩、膝などの痛みがあり、次第に太ももや腕へ痛みが広がることがあります。歩き方が“アヒル歩き”のようになることもあり、体を少し動かすだけでも強い痛みを感じることがあります。骨の脆弱化が進むと、軽い力でも骨折しやすくなり、つまずいたり転んだりするだけで骨折することがあります。重症になると全身に骨折が広がり、寝たきりになるケースも報告されています。

検査と診断

診断

診断は、患者の症状や居住歴、検査結果をもとに行われます。検査には尿検査・血液検査・X線検査・骨の生検などが含まれ、腎臓と骨の状態を確認します。診断の認定基準として、(1)カドミウム汚染地域に居住しカドミウムを含む飲食物を摂取したこと、(2)成年以降に先天性でない発症がみられること、(3)尿細管障害が認められること、(4)骨粗鬆症を伴う骨軟化症が確認されること、という4つの条件が挙げられています。

治療

治療

治療は主に症状を緩和する対症療法が中心です。骨の症状には活性型ビタミンD₃製剤が用いられ、カルシウムの吸収を促進して骨の健康を保つことを目指します。カドミウムが原因の腎機能障害については、現状のところ進行を止めることを目的にスケジュールされた対応がとられることがあります。

腎臓内科で扱うほかの病気

出典

参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。