病気の解説

オスグッド病

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関係する症状膝の痛み
この解説の項目8項目

受診の目安

  • 成長期の子どもが、膝のお皿の少し下を痛がり、運動のたびに痛みがぶり返すとき
  • 膝の下の骨が出っ張ってきた、押すと痛いとき
  • 痛みや腫れが膝の周りより広い範囲に及ぶとき、赤みや熱っぽさがあるとき

相談先は整形外科です。膝の痛みは、ほかのスポーツ障害やけがでも起こるため、症状だけで病名を判断することはできません。医師の診察と、必要に応じたレントゲン検査で確かめます(日本整形外科スポーツ医学会)(MSDマニュアル家庭版)。

基本

オスグッド病とは

オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は、成長期にスポーツをしている子どもに起こる膝の障害です。膝のお皿のすぐ下にある、すねの骨の出っ張り(脛骨粗面)が痛み、だんだん盛り上がってくることがあります(日本整形外科スポーツ医学会)。膝の使い過ぎによって起こる、成長期に特有の一時的な病気とされます(日本臨床整形外科学会)(日本整形外科スポーツ医学会)。

主な症状

  • 膝のお皿の下の骨の出っ張りの痛み。押すと痛む、腫れるといった変化もみられます(MSDマニュアル家庭版)。
  • 運動すると痛みが出て、休むとおさまるのが特徴です。休んで楽になっても、スポーツを再開するとまた痛くなります(日本整形外科スポーツ医学会)。
  • 出っ張りが目立って、こぶのように見えることがあります(日本整形外科スポーツ医学会)。
  • 片方の膝だけに起こることが多いとされます(MSDマニュアル家庭版)。

原因・なりやすい要因

太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)は、お皿とその下の腱を通して、すねの骨の出っ張りにつながっています。成長期のこの部分は、まだ柔らかい軟骨(成長軟骨)でできていて力に弱いため、膝を伸ばす動きがくり返されると引っ張られて傷み、はがれることがあります(日本整形外科スポーツ医学会)(日本臨床整形外科学会)。

  • 年齢:骨が急速に伸びる時期に起こります。日本臨床整形外科学会は12〜13歳ごろ、MSDマニュアル家庭版は10〜15歳としています。
  • 運動の種類:ジャンプ、ダッシュ、ボールを蹴る動作の多いスポーツ(バスケットボール、バレーボール、サッカーなど)で起こりやすいとされます(日本整形外科スポーツ医学会)(日本臨床整形外科学会)。
  • 性別:男子に多いとされますが、女子のスポーツ参加が増えて差は小さくなってきています(MSDマニュアル家庭版)。
  • 中学校に入って部活動などで運動の強度が急に上がる時期は、まだ骨が子どもの状態のため負担がかかりやすいと考えられています(日本臨床整形外科学会)。

検査と診断

診断

痛む場所や、運動との関係などの症状と、膝の診察から判断します。レントゲン検査で、骨の出っ張りの盛り上がりや、骨のかけらがはがれている様子を確かめることがあります(日本整形外科スポーツ医学会)(日本臨床整形外科学会)。

治療

治療

  • 運動量の調整:使い過ぎが原因のため、痛みの強い時期はスポーツを控えるか、量を減らします(日本整形外科スポーツ医学会)(日本臨床整形外科学会)。症状に合わせて運動を加減すれば、スポーツをやめる必要はないとされます(日本臨床整形外科学会)。
  • ストレッチ:太ももの前の筋肉を伸ばすストレッチで、骨の出っ張りにかかる負担を和らげます(日本整形外科スポーツ医学会)。
  • 冷やす:痛む部分とその周りを氷で冷やします(日本整形外科スポーツ医学会)。
  • 薬:痛みが強いときに、痛み止めの飲み薬や湿布・塗り薬を使います(日本整形外科スポーツ医学会)(日本臨床整形外科学会)。
  • 専用のバンド:お皿の下の腱を押さえて、骨の出っ張りへの負担を減らすベルトを使うことがあります(日本臨床整形外科学会)。
  • 手術:通常は必要ありません。はがれた骨のかけらがぐらついて痛みが続く場合などに、取り除く手術が検討されることがあります(日本臨床整形外科学会)(MSDマニュアル家庭版)。

日常生活の注意・セルフケア

運動の再開や量の目安は、医療機関から受けた指示を最優先にしてください。

  • 痛みがなければ運動をしてもよいとされますが、発症から3〜6か月ほどは運動で症状が強まりやすい時期とされます。運動の前後にストレッチやアイシングを行い、必要に応じてバンドを着けた上で取り組みます(日本整形外科スポーツ医学会)。
  • 激しい運動や、膝を深く曲げる動作を控えると、痛みが軽くなることがあります(MSDマニュアル家庭版)。
  • 痛みを我慢して練習を続けず、痛みが強まるときは指導者や家族に伝えて量を減らしましょう。

経過と生活

経過

成長期に限られる一時的な病気で(日本整形外科スポーツ医学会)、症状は数週間から数か月でおさまることが多いとされます(MSDマニュアル家庭版)。日本臨床整形外科学会は、成長軟骨が骨に置き換わる15歳ごろには、ほとんどの人で痛みがなくなるとしています。

オスグッド病と関係する症状

症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。

整形外科で扱うほかの病気

出典

日本整形外科スポーツ医学会広報委員会 監修「スポーツ損傷シリーズ 1. オスグッド病」 / 日本臨床整形外科学会「膝の病気(スポーツ障害 ほか)」 / MSDマニュアル家庭版「オスグッド・シュラッター病」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。