リンパ節腫脹
リンパ節腫脹は、体内のリンパ節が大きくなって触れるようになる状態です。多くは感染症や一時的な炎症が原因ですが、原因には良性から悪性までさまざまなものがあります。
とは
リンパ節は全身に広がる免疫のフィルターで、そこが腫れて大きくなった状態をリンパ節腫脹と呼びます。1つの身体領域のみに見られる限局性と、2つ以上の領域に及ぶ全身性があり、健常者でも小さく触れることがあります。
原因と仕組み
間質液や異物、病原体、がん細胞などがリンパ管を通ってリンパ節に流れ込むことで、リンパ節内の細胞が増殖したり直接感染したりして起こります。感染症、炎症性疾患、悪性腫瘍などが主な引き金となります。
症状
1センチメートルを超えて大きくなったリンパ節が触れるようになり、基礎疾患によって痛みや発赤、熱感などを伴うことがあります。また、発熱、倦怠感、体重減少、寝汗、関節の痛みといった全身の症状が現れることもあります。
受診の目安
2センチメートルを超える大きな頸部や鼠径部のリンパ節、鎖骨上や腋窩の触知できるリンパ節、排膿や硬結がある場合、発熱や体重減少、HIVや結核の危険因子があるときは注意が必要です。医師の診察を受けることが大切です。
検査・診断
診断では、問診で病歴や生活習慣、危険因子を確認し、リンパ節の大きさや硬さ、動くかどうかを触診します。疑われる原因や状態に合わせて、血液検査や画像検査、必要に応じてリンパ節の生検などの詳細な評価が行われます。
治療
治療は、特定された原因となる基礎疾患に対して行われます。感染症であればそれぞれの原因に対する対応が検討され、詳細な評価や専門的な方針は医師の診断に基づいて進められます。
経過・見通し
大半の症例は良性の疾患や自然に軽快するものであり、一時的な上気道感染症や局所の感染による場合は経過を見ることがあります。一方で、原因によっては医療機関での継続的な評価や治療が必要です。
関連する症状
リンパ節腫脹に関連する国家試験問題
出典
- MSDマニュアル プロフェッショナル版
本記事は上記の権威ある情報源を根拠に、当サイトが独自に執筆しました(原文の転載ではありません)。