病気の解説

ロウ(Lowe)症候群

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受診の目安

ロウ(Lowe)症候群の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、小児科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

Lowe症候群は OCRL1 遺伝子の変化が関わるとされる疾患です。検査では OCRL1 の活性低下を証明する方法が用いられ、エクソン9-22 に多発する変異がみられることがあると記載されています。保因者診断については、保因者女性の一部に水晶体の微細白濁がみられることが示唆され、遺伝子診断と併用して有用であるとされています。なお保因者では尿細管障害などの臨床症状はみられないとされています。

主な症状

本症でみられる腎機能関連の検査所見には、近位型の腎症状が中心です。血液検査では血中の重炭酸イオンが低下し、低カルシウム血症・低リン血症・ALP上昇・低カルニチン血症がみられることがあります。腎機能の低下に伴いBUNやCrが上昇する場合があります。筋肉量が少ないためCrの上昇は相対的に小さいこともあります。尿検査では尿量増加・低比重尿・タンパク尿(アルブミン尿・尿細管由来の低分子タンパク尿)、汎アミノ酸尿・糖・高カルシウム尿・高リン酸尿がみられることがあります。画像検査では長管骨のX線でくる病所見(杯状骨端・骨皮質の菲薄化)がみられ、頭部 MRI で脳室周囲白質の微細嚢胞がみられることがあります。腎病理としては尿細管上皮の萎縮と間質の線維化、年長例では糸球体基底膜の肥厚、足細胞の癒合・硝子化がみられ、腎不全へ進んだ例では腎髄質の石灰化がみられます。

原因

OCRL1 遺伝子変異が Lowe症候群の要因とされ、Dent病にも同じ遺伝子変異がみられることがありますが、変異の部位や臨床像には差があります。多くは private mutation で hot spot はないとされ、エクソン9-22へ多発します。

病態

本疾患では OCRL1 活性の低下が関与するとされますが、変異の種類と臨床像の間に明らかな相関はないと記載されています。

リスク因子

保因者についての記述では、10歳以上の保因者女性の90%以上に水晶体の微細白濁がみられるとされ、遺伝子診断と併用して保因者診断に有用とされています。ただし保因者には尿細管障害などの臨床症状はみられないとされています。

検査と診断

検査

検査所見としては血液検査・尿検査・画像検査・腎病理が挙げられます。血中の電解質やカルシウム・リンの異常、ALP は上昇、尿検査にはタンパク尿・低比重尿・糖・尿中アミノ酸の排泄などがみられ、MRI では脳室周囲白質の微細嚢胞が報告されています。

診断

診断には OCRL1 遺伝子変異の証明や OCRL1 活性低下を示す検査が用いられることがあります。保因者診断には遺伝子診断とあわせて水晶体の所見が有用となることがあります。

治療

治療

治療は主に対症療法です。眼の症状には外科的治療が行われます。けいれんには抗けいれん薬、筋力低下には理学療法が用いられます。Fanconi症候群に対する治療については別項を参照します。腎不全が予後に大きく関わるため、透析や腎移植については統一的な見解はありません。

経過と生活

合併症

腎機能障害が本疾患の予後を規定する大きな因子とされ、腎不全へ進行する可能性があります。透析導入や腎移植についての統一的な見解はないと記載されています。

経過・予後

腎不全が予後を大きく左右する要因として挙げられますが、具体的な予後の数値や確率は示されていません。

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出典

参考: 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。