病気の解説
上顎洞炎
受診の目安
上顎洞炎では、眼のすぐ下の頬の痛みや歯の痛み、頭痛が起こることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、歯科・口腔外科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
上顎洞炎は副鼻腔炎の一つで、上顎洞に炎症が起こる状態です。急性の場合は痛みや鼻づまり、鼻からの膿、頭痛などが見られ、歯の痛みや頬の痛みが特徴として挙げられることがあります。発熱や全身のだるさを伴うこともあります。症状は他の副鼻腔炎と似ていることが多く、診断は主に症状の様子から判断され、必要に応じてCT検査や鼻鏡検査などが行われます。
主な症状
上顎洞炎では眼のすぐ下の頬の痛みや歯の痛み、頭痛が起こることがあります。鼻づまりや膿が出る、嗅覚の低下、口臭、喀痰を伴うせきが見られることもあります。痛みは横になったり前かがみになると強くなることがあります。発熱や全身のだるさを感じることもある場合があります。
検査と診断
診断
診断は医師の評価に基づきます。CT検査で副鼻腔の広がりや重症度を確認することがあります。歯の膿瘍が疑われる場合には歯のX線検査が行われることもあります。鼻に内視鏡を入れて副鼻腔の開口部を観察し、液体を採取して培養することもあります。繰り返す場合はアレルギーの有無を調べる検査をすることがあります。免疫不全が疑われる場合には抗体検査が行われることもあります。
治療
治療
急性副鼻腔炎の治療は副鼻腔の排液を改善し、感染を治すことを目標とします。蒸気を吸ったり、湿らせた熱いタオルをあてたり、温かい飲み物をとるなどで鼻詰まりが楽になることがあります。鼻洗浄や食塩水スプレーも症状を和らげます。鼻腔スプレーとしてフェニレフリンやオキシメタゾリンを短期間使うと効果がありますが、長く使いすぎると逆効果になることがあります。内服薬としてプソイドエフェドリンは効果がそれほど高くないとされ、推奨されません。ステロイドの鼻腔スプレーは効果が出るまでに時間がかかります。抗ヒスタミン薬の一部は症状の緩和に役立つことがあります。
使われる薬
重度の急性副鼻腔炎や持続性の急性副鼻腔炎には、抗菌薬としてアモキシシリン/クラブラン酸やドキシサイクリンが用いられることがあります。耐性の関係で他の薬剤は推奨されることが少ない場合があります。慢性副鼻腔炎では同じ薬剤を長く使うことがあります。大人ではドキシサイクリン、小児ではアモキシシリン/クラブラン酸が選択されることがあるとされています。抗菌薬が効果的でない場合には手術が検討されることがあります。
手術・処置
必要に応じて鼻腔内の処置として、鼻洗浄や鼻腔スプレー、内視鏡を用いた副鼻腔内の視察・培養サンプルの採取が行われます。症状が繰り返す場合や排液改善のために手術を検討することがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。